自分と他人の幸福論ｰ3ｰ《mmkj》

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康「ラウールくん？」





向井康二さんの顔を見て、ボーッとしてしまっていたらしい。

向井康二さんの声によって現実に戻された。





ラ「あ、いえ。すみません、よろしくお願いします」





康「おん！よろしくな！俺のことは気軽に康二って呼んでな！」





ラ「じゃあ…康二くんで」





康「おん！じゃあラウール！準備できたら始めるから、もう少し待っててな」





そう言うと、鼻歌を歌いながらカメラやセットのセッティングに混じっていった。





…これは、めめに報告した方がいいのかな。
しない方がいいのかな。





再会は、2人のお仕事って言ってたし、やっぱり黙ってた方がいいのかな…。





でもめめも康二くんも会いたいはずだし…。





…ん？
康二くんってたしかアメリカに留学したって言ってた。
もう帰ってきてるってこと？





ラ「…っマネージャーさん！」





少し遠くにいたマネージャーさんが、小走りで僕の元に寄ってくる。





マ「なに？どした？」





ラ「康二くんって、どうやってこの撮影に加わったの？」





マ「あぁ、俺が向井さんのアカウントの写真を見てさ、この人にラウール撮ってもらいたいって思ってDM送ったんだよ。そしたらOK出たからって感じ？

向井さんアメリカにいたから、わざわざ日本に来ていただく形になっちゃったけど」





ラ「てことは、この撮影終わったらアメリカ戻るの？」





マ「さぁ。それは知らない。撮影のことしか交渉してないし」





ラ「そっかぁ…」





マ「なにラウ、向井さんのこと気に入ったの？」





ラ「僕じゃないよ、め…」





マ「め？」





ラ「…ううん、なんでもない」





マネージャーさんにも、言わない方がいいよね。
後で、こっそり康二くんと話せるかな…。


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