僕らが強く。

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大智side





俺、どこまで成り下がったんだろう。





テレビの仕事は全然なくて、今じゃ俺はただ音楽を上げてるだけのクリエイター。





毎日に刺激がなきゃ、いい曲なんて書けやしないのに。





逆に、このつまらない毎日でここまで曲を作れたことが奇跡だ。





登録者数も伸びなくなってきて、再生回数も右肩下がり。





俺は、音楽にも見放されたってなると…





すがりつく場所がない。





大「はぁ…」





1人スタジオで大きなため息をついた時、通知音がなった。





匠【近いうち、集まれる日ないかな】





そのメッセージがきた場所は、長いこと開いてなかったDISH//のグループトーク。





…なんで退会しとかなかったんだろう。





もう終わったグループ、いつまでもいたって仕方なかったじゃないか。





希望とか、持ってるわけじゃない。
誰ともやらないって決めたし。





なのになんで…





どうして、希望持たすようなこと言うんだよ。





昌【いつでも大丈夫！】





…そっか。
昌暉も、俺と同じような状態だもんな。





ほぼ、無職みたいなもんだもんな。
それでも昌暉には、待ってる人達がいるからさ。





昌暉を必要としてる人達がいるからさ。





…活動休止してなくても、仕事がない俺とは違うんだ。





だから俺は、負け惜しみのように心の中で言うよ。





"お前ら、気楽でいいな"





…って。


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