僕らが強く。

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匠海side





DISH//のグループを見ると、誰も退会はしていないものの、"今までありがとう"のひと言もない。





別に喧嘩して解散したわけじゃないし、よくある方向性が違くて解散したでもない。





ただ、俺らはもうこれ以上は無理だった。
伸びなかった。続けたところで変わらない。





それだけだ。
どこのグループよりも、1番まともな解散理由だと思ってる。





メンバー全員が思ってたことだから、言い合いになることもなかったし、スタッフさんも真生さんも。





俺らが決めたことなら仕方ないって。





誰も止めなかった。





だから、躓くことなんて全くなくストレートに解散までありついてしまった。





…誰も、俺たちに期待してなかったのかもな…。
俺たちが今までやってきたものは、なんだったんだろう。





ネガティブに底落ちしてた時、スマホに着信がきた。
時計を見ると、もう家を出る時間。





匠「やべ」





電話には出ずに、すぐに着替えて外で待ってる車に乗り込んだ。





マネ「遅いよ匠海」





匠「すみません…」





じゃあ行くぞ、と車を走らせ撮影の現場へ向かった。


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