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動けなくなって何分経っただろう。
実際そんなに経ってないんだろうけど、何時間もこのままでいたように感じる。
小笠原先輩の手は離れないまま。
海「…Aちゃん？」
「え…あ、はい」
海「なんかぼーっとしてたから。大丈夫？」
大丈夫なわけあるかい。
あなたのせいで今パニック状態だわ。
「大丈夫です、戻りますね」
そう言って小笠原先輩の手を振りほどこうとしたけど、なぜか小笠原先輩は手に力をいれた。
「…なんでっ」
海「告白、なかったことにしないでね」
耳元でそう囁いて、先に出て行ってしまった。
左耳が熱い。
こんな感覚、いつぶりだろ。
教室に戻っても、今日1日小笠原先輩の言葉が頭から離れなかった。
『Aちゃん、帰ろ』
教室に迎えに来た先輩に一気に向く女子の視線。
その1秒後に私に冷たい視線が送られる。
「…っ」
慣れろ。早く慣れろ自分。
いつか終わるから。今だけ、我慢。
重い足取りで先輩の元へ行き、一緒に昇降口に向かう。
『なんか今日暗いなぁ、Aちゃん。朝は笑ってくれたのに』
「…そうですか？」
頭に浮かんでくるのは小笠原先輩のことばかり。
今は先輩といるのに。
「あ、せや。そんなAちゃんに朗報やで。…恋人役、あとすこしで終わりかもな。」
「…そうですか」
『そうですかってまたそんな返事。寂しいとかないん？』
「先輩が今朗報って言ったじゃないですか。」
『ああ、確かに』
それからふたりとも口を開かなかった。
でも、私の頭はずっとぐるぐる忙しかった。
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ましゅまろ(プロフ) - 千羽さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！頑張りますありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (
レス) id: 5ab9ecd76e (このIDを非表示/違反報告)
千羽(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！いつも、次の展開が気になります！それに見入ってしまいます(笑)私はタカシくんが大好きなのでタカシくんとくっついて欲しいと切実に願ってます！更新大変かと思いますが頑張って下さい！楽しみに更新されるの待ってます(^o^) (2018年12月23日 3時) (レス) id: 049a9afd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2018年11月29日 17時
