任務５「張り詰めた環境で」 ページ5
Aは飛び出したと同時に、武装をデュアルブレードから、ジェットブーツに変更。ブーツを介してフォトンを射出する。
……射出する、筈なのだが。
A「おぶぅあ！？」
フォトンはガス欠のようにプスンと音をたてるだけで、しっかりと地に足をつけることができず、盛大に転んだ。
走っていた勢いも合間って転び、新品のブーツが砂利とこすれてゴリゴリと痛々しい音を響かせる。
それほど無様な醜態を晒せば、当然その隙を狙われる。
ここぞとばかりに迫った狼型のエネミー……ガルフが四匹、Aに飛びかかった。
Aはそれを反射的に横に転がって回避。続く攻撃を腕の膂力で弾き、体制を立て直す。
A「っ！！」
脚を鞭のようにしならせ、全力の攻撃を繰り出す。それは見事、ガルフの体を穿つが、効きはあまり良くないようだった。
刃がついているとはいえ、ジェットブーツは元来ブーツを介したフォトンの射出による加速が前提の武装。脚を振り上げる膂力のみでの一撃は、やはりそれほどの威力を持たなかった。けれども、最も、「それだけ」でガルフの動きを捉え、攻撃を当てたAのセンスと技術は、言うまでもなく高い物だった。
後はフォトンの扱いのみ。それを分かっているAは、吐き捨てるように舌打ちをした。
サガ「……無茶はするな」
カトリ「そうです！ あまり先走らないでくださいな」
A「すまん…やっぱ、なれないな」
そもそも立つことすら限界の状態では戦闘にならない。エネミーの数も含め、危険と判断したサガは、カトリを連れて戦闘に参加した。
サガ「こういった大規模な戦闘は慣れてからで構わない。今は後ろにいるといい」
A「あー…いや。そろそろ慣れるようにするんで、お願いします、もう少し前に居させてください」
サガ「……しかしだな」
カトリ「サガさん、サガさん。前に出たがっているあの方を止めても、徒労に終わってしまいますよ？」
サガ「………分かった。だが危険だと判断すれば、無理矢理にでも後ろに下がらせる」
そう言ったサガは、フォトンを変化させて使うテクニックをチャージし、発動させた。
薄めの蒼色といえる膜が、三人の身体を包む。
敵の攻撃から身を守るテクニック、【デバンド】の恩恵を受けた証拠だ。
A「ありがとうございます！」
最低限の支援をしてくれたサガと、自分を押し出してくれたカトリに感謝し、Aは再び前を見据えた。
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デルテチーノ - 菊さん» 楽しみにしてます! (2015年6月23日 7時) (
レス) id: cb63dc8bfd (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - デルテチーノさん» カトリ大好きなんですよね(同意)頑張って面白い物を作り出して行きます！w (2015年6月23日 0時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - ぷそやってて俺カトリ好きなんですよねw←(どうでもいいだろw) (2015年6月23日 0時) (レス) id: cb63dc8bfd (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - 続き楽しみにしてます!!! (2015年6月22日 23時) (レス) id: cb63dc8bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊 | 作成日時：2015年6月22日 21時
