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任務2「突然の指令」 ページ2

A「……どういうことだ」

Aは自分の状況を理解できていなかった。
反転した世界。土まみれの自分の体。口を切ったのか、鉄の味が舌に伝わる。

A「なんでこんなことになっちまったんだ……?」

Aは、自分の運命に呆れるように深くため息をついて意識を闇の中に落とした。



時は遡り、Aが武器強化に失敗した翌日の早朝。
Aはサポートパートナーから一通の手紙を受け取っていた。

カナリ「マスター。こちらを」

A「手紙? だれから……って、うぉう!?」

差出人は…アークスの上層部から。アークス達を実質支配する相手からの手紙に怯えながらも、Aは慎重に封筒に手をかけた。

カナリ「なにが書いてあるのですか?」

A「待て、今見てる。…あ?」

Aは自分の見た文が信じられないと言わんばかりに目を凝らした。

A「バウンサー試験運用役に任命された」

カナリ「…バウンサー試験運用、というと。新しいクラスであるバウンサーのデータ収集と広告を兼ねているという…」

A「ああ、それだ。…カトリと同じ任務に就く、のか」

カナリ「カトリ様……確か、マスターのご友人の方でしたか?」

A「ああ、カナリは会ったことあったか?」

カナリ「いいえ。マスターのお話を聞いただけです……ですが」

一呼吸おいて、Aに尋ねる。

カナリ「私の名の由来は…カトリ様から来ている、と聞きました。大切な方なのですか?」

そう聞かれて、Aは一瞬考え込んだ。

A「大切っちゃ大切だが、せっかく続いてる腐れ縁だ。守ってやりたいんだよ。お前の名前は、なんとなくかな?」

カナリ「…なんとなく、ですか」

A「あ、いや。そんなしょげないでくれよ」

なんとなくという言葉に落胆したのか、カナリの表情が多少曇る。ヒューマンの彼女は、初めは何も話さなかった物の、今では表情豊かな少女になってくれた。Aの自慢のサポートパートナーだった。

A「ほら、カナリのナってなんとなくトに似てるだろ? だから、そのー」

カナリ「…大丈夫です。マスター」

ぱっと顔を明るくしてカナリはいたずらっぽく笑った。

A「む、おちょくりやがったな?」

カナリ「ふふっすみません」

A「いや、いいよ。さて……」

和やかな会話をひと段落させ、Aは支給された武器を背負い、外に向かった。

カナリ「いってらっしゃいませ、マスター」

カナリは手を振ってAを見送った。

任務3「この日は来るべくして来た」→←任務1「バウンサー試験運用役」



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デルテチーノ - 菊さん» 楽しみにしてます! (2015年6月23日 7時) (レス) id: cb63dc8bfd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - デルテチーノさん» カトリ大好きなんですよね(同意)頑張って面白い物を作り出して行きます!w (2015年6月23日 0時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - ぷそやってて俺カトリ好きなんですよねw←(どうでもいいだろw) (2015年6月23日 0時) (レス) id: cb63dc8bfd (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - 続き楽しみにしてます!!! (2015年6月22日 23時) (レス) id: cb63dc8bfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2015年6月22日 21時

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