花陽編 �� ー遠いけど近いー ページ48
最初は、とっても怖い人だと思ったんです。
眼帯だし、変なこと言ってるし…。
でも、実際話してみたら、全然違くて。
偏見ってすごいなぁって思ってました。
その彼は、今こうして、私の手を引いてくれています。
私が…小泉花陽がこの人を好きになったのは、ちょっと変わった理由があります。
少し前の出来事…。
花陽「あの…これを…」
A「んむ？ああー…そうか。健康診断の紙だな」
あの時も今回と同じように、健康診断の紙をA君に渡しました。
A「あー…」
その時は、言われることは分かっていました。
A「花陽。大変言いづらいのだが…」
花陽「だ、大丈夫です」
A「ゲフンっ…が、増えてないか」
花陽「………」
直線で言われると流石に少しショックで…居心地悪そうな顔をしながらA君は必死に私に語ってきました。
A「お、落ち着け花陽！重量とは人間には必ず必要なものなのだ！それからそれから…えーと。そ、そうだ。お前はそのままでも十分可愛らしいからな！気にする必要なんぞ…って、どうした？」
花陽「あ、あの…可愛い…わけでは…ないです」
A「いやいやいや。そんな事はない。このμ'sではお前が一番体型に左右されない奴だと思っている。どんなお前でも素晴らし…って、どうした！？」
顔が沸騰しそうでした。そ、そこまで言われてしまうと…は、恥ずかしい、というか…。
A「あーいや。少し変なことをのたまい過ぎたな。よし。冷静さを取り戻す」
花陽「い、いえ。そうじゃなくて」
私が否定すると、ではなんだ？とA君が尋ねてきました。
花陽「そ、その…恥ずかしい、というか…ぅ…うれ、しい、というか……」
最後の言葉は消えそうでしたが、A君はそれを聞き取ったようで、にやり、と笑ってからこう言いました。
A「極度のストレスやプレッシャーは人を痩せさせるらしいな。…もっと言ったら痩せるか？」
花陽「や、やめてくださいっ」
A「まぁ、冗談だ。ジョギングくらい付き合ってやるぞ」
A君はそう言って立ち去りました。
何時だって。私の事を気にかけてくれて。
何時だって、何かの力になってくれる。
そんな、頼れる所が大好きです。
こうして、私の手を繋いでくれている今も。A君はとても頼もしく見えます。
A「…ん？どうした？」
電車に揺られながら、私は少しだけ強く、A君の手を握り返しました。
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菊(プロフ) - こちらでも生存報告しておきます。私生活多忙のため、続編を書けていないこと、誠に申し訳ございません。完結まではもっていくつもりですので、どうか長い目で見守ってください (2015年5月13日 18時) (
レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 何とか生存しててよかったです。無理しないで頑張ってください (2015年3月6日 21時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - うえぽんさん» 一応生存報告をw学校でテスト中でして製作止まってますw復帰は2日後か3日後となります… (2015年3月6日 7時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 続編ファイトだよ！ (2015年3月5日 20時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 自分もミューズのメンバーはすきだけど、ことりと花陽が好きですね。更新お疲れ様です♪ (2015年3月2日 20時) (レス) id: 52f8adeea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊 | 作成日時：2015年1月12日 13時
