穂乃果編 �� ー君のことをー ページ31
君のことを。ここで聞かなきゃ二度と聞けない。
そう思った。
穂乃果「…A。…なにを…何を隠しているの？」
穂乃果のその言葉に、Aは更に表情を曇らせた。
A「…すまない、穂乃果」
けれども、結局、Aは答えてはくれなかった。
穂乃果とAの距離は。どうしたって縮まらない。
穂乃果は、そのことを思い出して、遂には泣き出してしまっていた…。
遡ること、数ヶ月。
穂乃果がAにμ'sの手伝いを頼みに行った時。
A「断る。俺にメリットはない」
穂乃果「そ、そこをなんとか…」
A「…お前が一年の時から頑張っていたのは、知ってる。ここまでやれてきたその力も知っている」
最初、Aは全然乗り気ではなかった。
A「だが、それに俺の力は使われていない。俺なしでも十分やれる。違うか？」
穂乃果「うぅ〜」
何を言っても聞いてくれなかった。
思えば、この頃から、Aには何かが見えていたのかもしれない。
穂乃果は必死にAにすがりついた。
穂乃果「じ、じゃあ！せめてライブを見て！そしたら…！」
穂乃果は必死だったんだと思う。せっかく再開できた、憧れの人。もっと、一緒に居たかった。
ワガママだけど。穂乃果はそれ位必死だった。
A「…一度だけだ」
穂乃果「ホントっ！？じ、じゃあ、穂乃果頑張るね！ちゃんと見に来てね！」
渋々折れてくれたAにお礼を言って、張り切って練習をした。
けれど、張り切り過ぎた。
絵里「全く…本番前に足を挫くなんて、なにしてるのよ…」
穂乃果「…ごめん、なさい…」
海未「穂乃果、何をそんなに張り切っていたのですか？」
穂乃果「…だって…」
希「取り敢えず、決めなあかんね。穂乃果抜きにやるか、ライブ中止するか…」
海未「そうですね…穂乃果、ちょっと待っていてください」
そう言って、皆が外に出た。
私は、部室で一人、泣いていた。
A「それ見たことか」
穂乃果「え？」
A「冷静さを失いすぎだ。馬鹿者」
穂乃果「…A」
Aは、仕方ない、といって穂乃果の足にそっと手をあてがった。
A「少し位、付き合ってやろう。お前は、野放しにしていると危険すぎる」
そういって、Aは何時もの不敵な笑みを浮かべた。
穂乃果はそれを見るだけで、何処か安心できた。
A…穂乃果は、ずっと君のことを…。
なんて想いは、届くことはなかった。
お願い、何処にも行かないで。
A。一緒に居てよ…。
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菊(プロフ) - こちらでも生存報告しておきます。私生活多忙のため、続編を書けていないこと、誠に申し訳ございません。完結まではもっていくつもりですので、どうか長い目で見守ってください (2015年5月13日 18時) (
レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 何とか生存しててよかったです。無理しないで頑張ってください (2015年3月6日 21時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - うえぽんさん» 一応生存報告をw学校でテスト中でして製作止まってますw復帰は2日後か3日後となります… (2015年3月6日 7時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 続編ファイトだよ！ (2015年3月5日 20時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 自分もミューズのメンバーはすきだけど、ことりと花陽が好きですね。更新お疲れ様です♪ (2015年3月2日 20時) (レス) id: 52f8adeea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊 | 作成日時：2015年1月12日 13時
