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「…はぁ、予想通りだ」

溜息をつき、見下すような形で仁王立ちをする国木田さん。
その前でニコニコと笑いながら土下座をしている太宰さんの姿。
…絶賛、国木田さんのお説教時間(タイム)なのだ。


「…こうなるだろうとは思っていたのだがな、」

「でもね国木田君、結構難しい事件だったんだよ?箕浦さんも解決出来ないなら仕方ないって云ってたし…」

「苦笑いでな」


むぅむぅと口を尖らせて拗ねているような表情の太宰さんとは違い、国木田さんは手帳をペラペラとめくっては閉じる。という作業を繰り返していた。

「……………………其れ、楽しい?」
「黙ってろ」

先程よりも大きく音を立てて手帳を閉じた。
なんだか、いつもより当たりがキツくないか?とか、思ったのは僕だけだろうか。


「……やっぱり、乱歩さんが帰って来てからの方が良かったんでしょうか…」

「………まぁ、そっちの方が確実だったかもだけどねェ」

独り言のようにポツリと呟いた言葉なのだが、すかさずに与謝野医師が返してくれた。


「太宰…お前は本当に……」


国木田さんが口を開いた。
が、しかし

「あーっと!お説教はもうお終い!足が疲れちゃってるよ!」

と、太宰さんが立ち上がった。

皆、目を見開いていた。
どこまで自由奔放なのだ、と。


「ごめんね国木田君。否、国木田君だけじゃないね」

何処か優しい眼差しで国木田さんの目を見て喋る。
先程とは大違いで落ち着いていた。


「ちゃんと反省しているよ。………だから」

アッ。
何故か「嫌な予感」という言葉が 探偵社員全員の脳裏に浮かんだ。



「…川で頭冷やしてきます!!」



その一言を云って、光の速さで探偵社を去っていった。


唖然。
今の自分を表すならこの言葉だろうか。
でも、それでこそ太宰さんなのだろう、などと思ってしまう自分がいる。


「…………はぁ、」


額に手を当て、溜息を吐いた国木田さん。
沢山溜息つくなぁ。



「……やはり、太宰だな」
そう云った国木田さんは、呆れているよくな表情で苦笑した。


「…ははっ」
それにつられて僕も、笑ってしまった。

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紅月(プロフ) - すごい面白いです!(*^^*) 夢主ちゃんが可愛い…← 更新頑張ってください!! (2018年10月9日 18時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まして x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年9月6日 22時

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