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「さぁて、どうしようか」



太宰治は夜の街を一人で歩いて居た。
顎に手を当て、何かを考えているようだ。


「頭部に一発と首を絞められ死…、自分の首を自分で絞めることは難しいし、男は即死だった筈…なのに現場に使用した拳銃らしきものは見当たらない、か…」

ぶつぶつと呟いている。
だが、その声は足跡に紛れて消えた。



「……大方、誰かは判った…けど、」



______犯人が、判った。


太宰は歩く足を止める。
急に止まったのですれ違う人は、邪魔そうに太宰を見た。
その視線が少し太宰の心を刺す。


「……問題はどうやって会うか、というか 捕まえるか、なんだよなぁ…」


浅く感情のこもってない笑みを浮かべた。

夜空を見る。

星のない、丸い金色の月が紺碧色の空に浮いている。

…吸い込まれるような。






「まぁ、あの子(・・・)の事だし、現場にはもう来ない。連絡をしたとしても来るわけない。会えない。この事件は未解決事件ってところになるのかな」

申し訳ないけど、と一つ零した。
太宰だって何でも判るわけがないのだ。
占い師でも予知も出来ない。

予想に過ぎない。



「まっ、国木田君には明日怒られるとして、刑事さん達には申し訳ないなー、あんな口叩いちゃったけど やっぱ駄目だったや〜。まぁ、仕方ないっちゃ仕方ないよね!てことでお酒でも飲んで忘れよう!」


…と、自己完結し、居酒屋へ足を運んだ。




そこを、和服の少女が見ているとも知らずに。

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紅月(プロフ) - すごい面白いです!(*^^*) 夢主ちゃんが可愛い…← 更新頑張ってください!! (2018年10月9日 18時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まして x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年9月6日 22時

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