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……えー、今の状況を一言で表すとすれば


「どうしてこうなった…!?」


スヤスヤと気持ち良さそうに眠る賢治と机に積まれる丼鉢を目の前にし、敦は頭を抱えていた。


そうだ、今日は朝からちょっとした驚きが多かった。
まず探偵社向かっている途中に先日の件を思いだし、鏡花の処罰はどうなるのだろうか、若し彼女と探偵社が対立してしまったら自分はどうすればいいのだろうか…と暗い気持ちに苛まれていた。

が、そこには社員に囲まれ給仕(メイド)服を身に纏う鏡花がいたのだ。

唖然とする敦。彼女たちは何をしているのだ。
話を聞いても自分が思っていた答えとは斜め上を行くような回答ばかりだった。また乱歩さんや社長までもが彼女を受け入れたのが予想外だった。
僕の時は入社試験が有ったのに……


悶々としているとノック音が聞こえ、振り向くとそこには箕浦刑事と婦警さんが立っていた。
先日以来だと思い、前の事件について解決できなかったことに再び頭を下げた。

一方、そのとき出張に出ていた乱歩は無神経な思い出し方をし、箕浦は苦い顔をした。

彼は乱歩に依頼しに来たそうだ。
それもそう、乱歩に解決できなかった事件などない。それは以前証明されたため、箕浦もよく事件について依頼や助言を貰いに来るようになったのだ。

それから鏡花のことがバレそうになり、見切り発車であることないこと…いやないがコサックダンスだのツチノコだの思い付いたものを口に出しているようだった。きっと敦自身もよく分かっていないだろう。

と危険を感じていると社長の気の効いた支援(サポート)でその場は事無きを得た。
下手な嘘よりも真実味がある。
否、結局は嘘なのだが。


それはそれとして、賢治の仕事の手伝いとして外に出た。


……出たのだが。

車を放り投げたり標識を引っこ抜いたり、賢治にしか出来ない解決方法を目の当たりにし 敦は正気を取り戻した。
出来るはずがない。これだけは真似してはいけない。とあまり参考にならない行為を見せられぐったりとしていたが、賢治の誘いで牛丼屋に足を運んだ。

勢いよく丼をかきこむ賢治。
幸せそうな表情で食事をし、幸せそうな表情で「ごちそうさまでした」と手を合わせ、幸せそうな表情で寝た。

仰天する敦。
自分にはどうしようも出来ないと新品の携帯電話で国木田に電話した。事情を説明されたが、あまりピンとは来なかった。



そして、冒頭に戻る。

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紅月(プロフ) - すごい面白いです!(*^^*) 夢主ちゃんが可愛い…← 更新頑張ってください!! (2018年10月9日 18時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まして x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年9月6日 22時

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