【文豪ストレイドッグス】明日の月は綺麗じゃなきゃ駄目なんです。 (ページ19)

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…あの場から逃れたからはいいものの、具体的にどういった人物かは判らない上、聞いていない。

唯一の情報は『現在はあの武装探偵社の社員』ということのみ。
あぁ、あと懸賞金70億で芥川さんと戦った、くらいだ。
あいにく、私自身新聞や映像機器(テレビ)は全くと言っても良いほど見ていないので、顔も分からない上にどんな身なり、背丈なのかも分かっていない状態だった。
首領はそのことを知ってか知らずか、そういった資料などを用意してはくれなかった。
自分で調べてみろとのことなのだろうか。

流石に芥川さんに人虎の事を聞くのは忍びない。
…とのことで樋口さんに聞くことにした。

……………のは良いのだが…

「人虎如き！芥川先輩の御手を煩わすことなくこの樋口めが目にもの見せてやりますよ人虎に！今度こそ必ず！！」
と急に語り出してしまう始末。

なんとか話を聞き出そうと試みるも、自分の世界に入ってしまった彼女からは「白髪の変な髪型でした」ということを聞き出すのが精一杯だった。
それにしても『白髪の変な髪型』…だなんて。
そんなまさか、ね。