伝説の黒姫 (ページ3)

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シュバッ

元彼「ぐｯ…」

『え、？』

一瞬の出来事だった

黒いナニかが彼の体を吹き飛ばした。

『だれ、』

視界がぼやけて意識が遠のく。

最後に見えたのは真っ黒の服を纏った男の人と浮遊感を感じただけだった。

助けてくれてありがとうって言いたかったな。

そう思ったのを最後に私の意識は途切れた。

そして目が覚めた時、知らない病院らしきベッドに寝ていた。

「あら、目が覚めましたか？」

優しい笑顔の看護師さんが私に微笑んでくれた。

まず状況を理解したくて起きて一番にあの質問をした。

『あの、私はどうしてここに、？』

そう聞くと看護師さんが困った顔をした。

「そうねぇ、おなまえはわからないんだけど黒い服を纏った男性が無言で貴方を預けに来たわよ～」

やっぱり。彼が運んでくれたんだ。

『あの、私の怪我は、』

「大丈夫よ、直ぐにここに連れてきてくれたから大事になってないわ。貴方さえよかったら退院も可能だそうよ」

『よかった、あの、退院手続きお願いしても大丈夫ですか、？』

「わかったわ～ちょっと待っててね」

今すぐにでも彼を探してお礼が言いたかった。

その後私は退院することができ仕事に戻ろうとした。

しかし何日も無断で休んだことによりクビになってしまっていた。

いくら怪我をしたと言え、今更怪我してましたなんて聞いてもらえないだろう。

私は諦めて命を助けてくれた彼を探しながら新しい仕事も探していた時だった。

男1「おっさん金出せよ」