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北人「少しだけ触るよ」
そう一声かけると、パンツのゴムの部分に指を掛けて患部を触診し始めた。
北人の行動は想定外すぎて、鼓動が早まるばかりだ。
北人「熱持って赤くなってる。湿布貼っとこうか」
いそいそと湿布を棚から取り出してきて
北人「立って」
と、どうやら北人の中では自分が湿布を貼ると言うことは決定事項らしく、
立つように促してくる。
「ここで貼るの?」
北人「うん、それかベッドに寝転んでくれても良いけど」
「いや、良いよ自分で貼るから」
北人「どうやって?右手使えないのに?」
「あ...っ」
当たり前の事が出来ない不便さを痛感させられる。
北人「ベッドに横になった方が良いか。壁に向かって左側下にして横になって」
「それだったらここで貼って。そんな横になるほど大事じゃないから」
北人「いや、うん。でも多分恥ずかしいと思うからベッドの方がいいと思う」
恥ずかしい...?
その言葉の意味があまり理解が出来ないまま
誘導されてベッドに上がると
北人「パンツと下着ちょっとだけ下げるよ」
「えっ.....あ...っ」
北人「腰が見えるとこまでね、すぐ貼るから。ちょっと冷たいよー」
急なことで混乱してる間にすぐに処置は終わっていて
熱を帯びた腰に冷んやりした湿布が貼られた。
北人「よし、もう大丈夫」
されるがままの私の服を整えてくれた北人。
北人「ねぇ、どうしようか。流石に今日は休み?」
「うん。もう帰って良いって」
北人「じゃあお昼ご飯は一緒に食べよう。それからは一人で帰れそう?」
「うん、大丈夫。家でゆっくりしたい」
北人「分かった。なるべく早く帰れるようにするね」
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Mei - 読んですぐ『好きなやつ!』ってなりました。ガッツリ医療系ではないのですが、私自身少し医療分野に関わる実習に行っていたこともあり、共感する部分も多くありました。これからも楽しみにしてます! (2019年11月8日 1時) (レス) id: 6c146f9d58 (このIDを非表示/違反報告)
To(プロフ) - すごく胸キュンでした…占ツクの中で一番好きな小説になりました!!いつきくん最高でした…。またこ の続編やファンタ(なっちゃん)のドクターシリーズも読みたいです。 (2019年11月8日 0時) (レス) id: 55722799bd (このIDを非表示/違反報告)
yuki - このお話めっちゃ好きです!!この3人のお話がもっとみたいです!続編希望です! (2019年10月26日 18時) (レス) id: 02ed079c97 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ドクターシリーズすごく好きです!続編見たいです! (2019年10月25日 18時) (レス) id: 3a12b44223 (このIDを非表示/違反報告)
桃の木m r i(プロフ) - 面白かったです!ずっと読みたいです!続編を望みます!主人公の体調不良多めで笑倒れたりとか?緊急事態になったりとか? (2019年10月25日 16時) (レス) id: ce5b46e04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやあ | 作成日時:2019年10月12日 14時