続 ページ21
A「いえ...私も先程来たばかりですので大丈夫です」
社長「そうですか......でも態々、我が社までお忙しい中来て貰って...今度、お詫びとしてお食事でも...」
A「依頼主に出向くのは我々の仕事です。お気持ちだけ有難く受け取っておきます。ご依頼にあった資料をお渡ししますね」
社長「え、ええ......有難う御座います」
A「では、私はこれで....お忙しい中、有難う御座いました。またご依頼がありましたらよろしくお願いします」
社長「あ、はい!あの...お暇な時、お食事行きましょう...!」
A「はい」
Aは社長に向かって一礼すると会社を後にした
同時刻___自身のデスクにうつ伏せになっていた太宰は行成顔を上げた
太宰「今...Aさんに誰かがナンパした気がする!」
探偵社員「は?」
太宰の付近にいた社員達は訝しげに太宰を見たのだった...
そんな事を云われているとは知らないAはのんびりとヨコハマの街を歩いていた
幾つもの人間がすれ違うAに振り向く中、当の本人は視線も気にせず、のほほんと男性ブランド用品店に入っていった_____
暫くするとリボンを付けた小ぶりの紙袋を持ちAは店から出て来た
A「十一時...お昼どうしようかなぁ」
歩きながら懐中時計を確認し独り言を零す
A「一回、部屋行って
そう決めるとAは軽い足取りで自身が住んでいるマンションへと向かったのだった
それからAは家に帰り、紙袋を置いてから探偵社に戻って太宰達とお昼を共にした
昼時間が過ぎ社内で午後の業務に皆で励んでいる最中、机に伏せていた太宰は横にいるAに云った
太宰「ねぇAさぁーん」
A「なんだい?」
Aは頬杖をつき
だが太宰の方は向かない
太宰「今日は何の日?」
A「平日」
太宰は頬を膨らませた
太宰「ちーがーうー!そう云う意味じゃないー!」
A「じゃあ一体どう云う意味だい?」
太宰「Aさんなら絶対判ってる癖に...」
A「判らないなぁ?自分で云い給え」
Aは依然として太宰を見ない
太宰「ぶー...じゃあ云うからAさん此方向いて」
A「今、手離せないから」
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花吹雪 - 更新頑張ってください! とっても面白いです! (2020年9月10日 23時) (レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» え…森さん心労(ストレス)溜まってるの?珍しい〜 (2019年10月19日 19時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» 酷い!!......ストレス軽減ってどうやってるんだろ?((ボソ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» 帰ってもいいですか? (2019年9月14日 18時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» では太宰君by森 (2019年8月17日 1時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2019年5月7日 3時