140:Dama side ページ7
俺は
シルクみたいに口が達者じゃない
マサイみたいにかっこよく涙を拭いてやることも
ンダホみたいに抱きしめてやることも
モトキみたいに励ましてやることも
ぺけみたいに歌ってやることも
ザカオみたいに踊ってやることも出来ない
俺ができるのはただお前の話を聞いてやることだけ
発された言葉がお前にちゃんと伝わったのか
ちゃんと届いたのか分からねぇが
あれが俺の本心であることには変わりない
隣で泣き疲れて眠ってしまったA
俺は起こさないよう立ち上がり
彼女が大事そうに抱きしめていた紙袋を持ってシルクの寝室に行く
そして紙袋をうまく隠し、代わりに毛布を持って戻った
彼女に毛布を掛けてやり
何故かわからないが俺はまた彼女の隣に座る
らしくない
そんなことは俺が1番わかってる
でも、ほっとけなかった
最初は「なんだこの女」なんて思っていた
シルクの話を聞いても、信用出来ない部分が多くて
ただ、こいつの作る飯だけは美味かった
俺達の過ごす時間に入ってきたA
いつも俺達のことを見ていて、それに合わせて行動してくれた
急な撮影にも関わらず着いてきてくれ
重い荷物も嫌な顔しない
夜遅くに帰っても起きていて、ご飯を作ってくれていた
あんなに散らかっていたシルクの部屋が
今では毎日掃除され綺麗に整頓されている
何よりこいつは俺やモトキの話をしっかり聞いてくれるんだ
何を考えてるかわからない
うるさい
そう言われ続けてきた俺ら2人
そんな俺らの話を
時には静かに
時には笑って
普段の面白い話も
仕事での上司の愚痴も
マイナーなゲームの話だって
いつも嫌な顔せず、俺らに付き合ってくれる
そんなお前をここ数ヶ月見てきた
頑張れてない？
お前はストイック過ぎるんだよ
ちゃんと前に進めてる
その進んだ先に壁があってぶち当たるかもしれない
溝があって踏み外すかもしれない
そーゆー時は
お前が俺らの話を聞いてくれるように
俺らがお前の話聞いてやるから
一緒に前に進めるように考えるから
頑張れてないなんて言うな
「らしくねぇな、、、」
誰もつっこんでくれねぇから
俺は静かに呟いた
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まい - 数年経ってますが続きぐ気になります。更新がんばってほしいです。 (2023年3月19日 1時) (
レス) @page23 id: 4022a82b57 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2022年9月2日 19時) (レス) @page23 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：超甘党猫 | 作成日時：2018年12月12日 4時
