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彼に手を引かれ、ビルを降りて私達はタクシーに乗った
彼はどこかの住所を運転手さんに伝える
ねぇ、どこ行くの?
なんて聞けるわけもなくて
彼はずっと携帯を触ってるから
私は窓の外をずっと眺めていた
あれ、この公園見たことある気が、、、
あ、そうだ
彼の動画に映ってた公園だ
そこから10分ほどタクシーは走り、あるマンションの前で止まった
彼は運転手さんにお金を渡し、私に降りるように言った
降りた貴方はまた私の手を取りマンションの中に入る
エレベーターに乗り、彼は慣れた手つきでボタンを押す
その間も手は繋がれたまま
降りて部屋の鍵を開けるときもずっと
信用してないとかじゃなくて、きっと貴方なりの優しさなのかな
なんて、都合のいい解釈にもほどがあるな
「どうぞ」
彼はドアを開けると私の手を離した
中に入れってこと?
いやいや、まって?
よくよく考えたらここも動画で見たことある
貴方の家じゃないですか、、、
入っていいものなの?
貴方は一応有名人なんですよ?
私が戸惑ってると彼は小さく笑った
「変な事しねぇよwほら、おいで」
彼はまた私の手を引いて中へと入った
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カズ(プロフ) - めっちゃ良かったです 俺も読んでみてリンクする所があったのでこれからも続編とか楽しみにしてます!頑張って書いてください! (2017年7月26日 2時) (レス) id: 8ab80347e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:超甘党猫 | 作成日時:2017年4月27日 4時