First snow ページ25
『オッパ！今年はじめての雪だよ！ヽ(^o^)丿』
Aから届いたメールで目が覚めた僕。
眠い目を擦りながら、布団から出て、
窓のカーテンを少し開けて、外を覗いてみると、
眩しい太陽と光る海が見える。
「だよね・・・。」
そう呟いて、ガックリと肩を落とした。
「ん〜・・・なんだよ〜！(怒)」
同室のマンネが、機嫌悪そうな声を出す。
「ソウルは雪だって。」
僕の声を無視して、マンネは窓に背を向けて寝息をたて始めた。
そして僕はため息をつく。
A・・・ここは常夏の島、ハワイだよ(泣)
初雪を好きな人と一緒に見ると、その恋は上手くいくというジンクス。
今年も一緒に見られなかったか・・・。(凹)
ていうか、なんだって、こんなメールを寄こすんだ？
僕が今日からハワイだって、知ってるくせに！(怒)
僕はAにメールを打った。
『言い忘れてたかな？僕は今日からハワイだよ。一緒に見れなくて残念(T_T)』
こんなとこまで来て喧嘩もしたくないから、無難な返事を送ると、
布団にもぐって、またしばしの眠りについた。
：
：
「リョウク！今、ソウルは今年初めての雪だって！」
朝食タイムの食堂で、後から来た“魚”がニコニコ顔して寄ってきた。
後ろから“鰯”もついて来る。
雪が何だっていうんだ！(怒)
魚「あ、あれ？なんで俺、睨まれてるの？(汗)」
鰯「バカ！(呆)」
フン！
雪が見たいなら、泳いで帰えれ！！(怒)
僕は、黙々と食事の続きを始めた。
ブブブブブ・・・
携帯がメール着信を知らせてきた。
Aだ。
今度は何！？(怒怒)
メールを開くと、写真が添付されていた。
それは、手袋に付いた雪の結晶の拡大写真。
『添付するの忘れちゃった(^^ゞ ハワイのオッパと初雪〜(*^^)v』
見た瞬間、僕の怒りは吹っ飛んだ。
もう〜！
そんなの簡単に忘れるなよ！(笑)
「ちょっと、トイレ！」
僕は、携帯を持って急いで食堂を離れると、
ロビーの端っこから、Aに電話した。
「A！初雪だ！すっごい綺麗だね！」
『でしょ〜？(笑)』
Aの可愛い声に癒される。
『でね！雪だるま作ったの！冷凍庫に入れておくから、帰ってきたら見て！』
「え？それはやめた方が良いと思うよ？(苦笑)」
『え〜！入れちゃったよ〜(凹)』
「あははは！」
いつだって僕を笑顔にしてくれる、愛しい人。
A。
いつか、二人並んで初雪を見ようね♪
元気になった僕は、足取りも軽く、皆がいる食堂へ戻った。
“くまちゃん”より“キリン”？・・・１→←Wine day ３
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koyuki(プロフ) - ぺちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけていれば良いですが・・・。 (2013年8月1日 22時) (
レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
ぺちゃん(プロフ) - ヒチョル (2013年8月1日 17時) (レス) id: d7373203b2 (このIDを非表示/違反報告)
koyuki(プロフ) - おとさん» ありがとうございます♪これからも頑張りますので、よろしくお願いします。^_^ (2013年6月30日 16時) (レス) id: aadeb58fb7 (このIDを非表示/違反報告)
おと - 面白いです^ ^ (2013年6月30日 14時) (レス) id: bf94705d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koyuki | 作成日時：2013年5月11日 12時
