Wine day ３ ページ24
=A side=
A「オッパ。私もプレゼント用意したんだよ？」
そう言って、席を立って、急いでソファの方へ走った。
いつもは貰ってばかりだったけど、今日は用意したんだ♪
きっと気に入ってくれると思うの♪♪
オッパが少し離れてついて来てたのに気付いて、
まずは私の大事な“くまさん”をソファにきちんと座らせてから、
振り向いてオッパに「驚かないでよ？」と目で伝えて。
それから、オッパへのプレゼントを“くまさん”の隣に座らせた。
A「ジャ〜ン！“くまちゃん”で〜す！(笑)」
頭にリボンを付けたベージュの“くまちゃん”。
もちろん、手を握ったら、私のメッセージを伝えてくれる。
驚いて呆然と立ち尽くしているオッパの傍に行って、
A「気に入ってくれた？」
喜んでくれるのを期待して、返事を待った。
：
＝リョウク side＝
僕は混乱していた。
リョウク「なに・・・？どういう事？」
A「やっぱり・・・気に入らない？」
リョウク「・・・“くまさん”は、もう要らないって事？」
僕と一緒に、お払い箱って事だよね？
A「え？え？なんで？嫌だよ！」
ソファの方に駆け寄って、“くまさん”を抱き上げたA。
A「“くまさん”は返さない！オッパのは“くまちゃん”！」
え？
あれ？
話が見えなくて、何も言わずにいたら、“くまさん”を元に戻して、
“くまちゃん”を抱き上げると、僕の傍にきて、それを差し出した。
そっと“くまちゃん”の手を握る。
『オッパ・・・愛してる！』
それはAの声。
どんな時も忘れない、大好きな声。
リョウク「なんだよ・・・バカ！」
ホッとしたら涙があふれて来て、思わず怒鳴ってしまった。
Aは項垂れて、“くまちゃん”を元の場所に戻し、
そのまま、ソファの前に崩れ落ちると、
肩が震えて、嗚咽が聞こえて・・・静かに泣き始めた。
Aにとって、“くまさん”は僕の代わり。
だから、Aの代わりに“くまちゃん”をって思ったのか・・・。
僕は、近寄って膝を落とすと、後ろからAを抱きしめた。
リョウク「ありがと・・・。」
振り返って僕にしがみついて泣くAが、いつにも増して愛しかった。。。
：
：
テーブルに“くま”カップルも同席させて。
僕たちはワインで乾杯して微笑み合った。
リョウク「大事にするね。」
A「うん。可愛がってね？」
ごめん、A。
今夜は、“くまちゃん”より、Aを優先させてね？
僕は笑顔で返事を返した。
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koyuki(プロフ) - ぺちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけていれば良いですが・・・。 (2013年8月1日 22時) (
レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
ぺちゃん(プロフ) - ヒチョル (2013年8月1日 17時) (レス) id: d7373203b2 (このIDを非表示/違反報告)
koyuki(プロフ) - おとさん» ありがとうございます♪これからも頑張りますので、よろしくお願いします。^_^ (2013年6月30日 16時) (レス) id: aadeb58fb7 (このIDを非表示/違反報告)
おと - 面白いです^ ^ (2013年6月30日 14時) (レス) id: bf94705d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koyuki | 作成日時：2013年5月11日 12時
