DEAR's first love １５ ページ20
１年以上経ったある日。
いつもの店の個室で、４人掛けのテーブルに、
ヒョンスの隣になるように座り、食事を楽しんでいた。
ヒョンス「なあ、ウンジュ。たまには“人”も撮ってみない？」
ウンジュ「私は“人”は撮らない主義なの！」
ヒョンス「俺の仕事じゃないんだけどさ。ＳＪのリョウクって知ってるだろ？」
私の初恋の人だ。
フラれてから、１度だけ雑誌の撮影で会ったけど、
笑顔で挨拶を交わすだけで、特に会話らしい話もなかった。
もう、私の中では整理がついていたはずだけど、
やっぱり、あの笑顔は心をざわつかせた。
ウンジュ「ま〜た私の話を聞いてない！(怒)」
あの日、話を聞いてくれるはずだったヒョンスは、
自分の話ばかりしてたから、私がリョウクさんにフラれた事を知らない。
ヒョンス「今度、素人の女性と童謡集を出すんだって。」
そう言えば、ＳＪの看板番組で、リョウクさんが幼稚園で体験やって、
その時に保育士さんと２人で歌った場面があって、反響が凄いって言ってたっけ。
私は見なかったから、相手がどんな人なのか知らないけど。
ウンジュ「そんな企画なら、プロのカメラマンがつくでしょ？」
ヒョンス「それがさ。実験企画だから、ＣＤは作っても、ＭＶも宣伝も無しで行くらしくて。
で、そういう実験に付き合ってくれる、腕の良いカメラマンを募集中なんだって。」
ウンジュ「じゃあ、私じゃダメじゃない！人なんか撮ったこと無いもん！(笑)」
ヒョンス「大丈夫！お前なら出来る！」
ウンジュ「だ〜か〜ら〜！(笑)」
そう言ってヒョンスの肩をバシバシ叩いていると、
ヒョンスが叩かれた肩と反対の手で私の手を握って、
真剣な表情を向けた。
ヒョンス「その素人の女性・・・お前も知ってる人だぞ？」
ウンジュ「え？」
ヒョンス「吹っ切るには良い機会だと思う。」
ウンジュ「何を・・・」
ヒョンス「彼女の顔は出さないのが条件。リョウク以外にも、BOAも撮影には来る。」
ウンジュ「だから、やらないってば・・・」
ヒョンス「お前の中にくすぶってる物。全部取り払って来い。」
ウンジュ「そんなもの」
ヒョンス「俺が何も知らないとでも思ってるのか？」
掴まれた手にキスを落とされる。
そんな事をされたのは初めてではないのに。。。
ヒョンス「どんな事があっても、俺が受け止めてやる。安心して行って来い。」
微笑みの中にあるヒョンスの真剣なまなざしに、
言葉を失っていた私は、なぜか涙が頬を伝っていた。
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koyuki(プロフ) - ぺちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけていれば良いですが・・・。 (2013年8月1日 22時) (
レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
ぺちゃん(プロフ) - ヒチョル (2013年8月1日 17時) (レス) id: d7373203b2 (このIDを非表示/違反報告)
koyuki(プロフ) - おとさん» ありがとうございます♪これからも頑張りますので、よろしくお願いします。^_^ (2013年6月30日 16時) (レス) id: aadeb58fb7 (このIDを非表示/違反報告)
おと - 面白いです^ ^ (2013年6月30日 14時) (レス) id: bf94705d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koyuki | 作成日時：2013年5月11日 12時
