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旅立ち ページ1
後悔は残したくない。
たとえそれが、最後の一年になろうとも……
真実とは、ときに残酷で、されど非常に甘美なものだ。
時間に限りがあるから……この恋は、永遠に私のものになったのだから。
▽▲
始めにそれを聞いたとき。
私の中の、何か決定的なものが切れたような気がした。
「
脳が、その言葉を無意識に拒絶しているような気がした。私のからだを支える膝が笑い、腰砕けになり、ガクン、と重力に負ける。
そんな、私、まだ死にたく────
「このままだと、ね。あなたにはまだ、選択肢がある……本当は親として、人間として、あなたの味方として、知ってほしくなかったことだけれど……」
あなたには、この事を聞く、運命があるのよ。
続く
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作者名：ダゴンくん | 作成日時：2019年7月2日 13時
