10話 ページ12
『その人…いつ頃から食事できてないんですか…？』
Aは冷静に、静かに男性に質問を返す。
tn「……もう数日前になる。このままやと栄養失調でｯ!!!」
頭を下げたままの男性の方を勢いよく掴む。その行動に驚いたのか肩を大きく動かしてこちらを向く。
tn「…ｯ…?!」
『何ボサっとしてるんですか…早く行きますよ!!!』
大きな声で返事をするA。
栄養失調だなんて、料理人として…いや、人として見過ごせない。何がなんでも助けないと。
tn「え…ええんか…？」
『いいですよ！そんな人、見過ごす訳にはいきません。人として当然ですよ！』
Aはあの時のレストランで見せた明るい笑顔を男性に向ける。いい返事とその顔に安心したのだろう、男性は涙を浮かべてAの手を握った。
tn「ありがとう……ありがとう……。」
そんなに大事な人なのか。いいな、そういうの…素敵だ。
いや、それよりも急がなければ。数日間も食べれてないなんて私なら耐えられない。
男性の手を握り返す。それに驚いたのか、顔をトマトのように真っ赤にさせる。ピュアか。
tn「す、すまん！手……握っ……。」
ﾌﾟｼｭｩ…と音が聞こえる。そんなに沸騰します？人間頑張れば本当に沸騰出来るんだ…凄い。
『大丈夫ですよ、気にしないでください！それよりも心臓の音と熱が凄いですけど…大丈夫ですか？』
tn「へっ？！あ、大丈夫……や…。」
また驚いた表情を見せる男性。しかし、その後に少し警戒するような表情も見せた。
え、やっぱり今の私の聴覚変？可笑しい？……まぁいっか。
『そうですか、それなら良かったです。じゃあ、早く行きましょう？その人の家って何処ですか？』
tn「あ、こっちや。」
男性は仲間がいるであろう場所を指さす。
指した先には、大きな城が建ってた。
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天曇 - 小さい…ホビット…… (2021年1月22日 11時) (
レス) id: 786a665169 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 下の下と下に激しく同意。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: cf91128782 (このIDを非表示/違反報告)
モカブラウン(プロフ) - こんにちは！すごくいい作品...文才と妄想力を僕にください (2021年1月18日 8時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
晴 - ↓のコメで吹いた、ﾌﾞﾌｫｫｰw ｸｿｯ夜中に見たせいでメシテロにうああああ！ (2021年1月16日 23時) (レス) id: 47b2bcc73d (このIDを非表示/違反報告)
天曇 - ロボロ・クライン……クライン…小さい…… (2021年1月15日 22時) (レス) id: 786a665169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：骨粉の煮付け | 作成日時：2020年12月23日 18時
