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｢……付き、合う？」
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言葉の意図が分からず、思わず言葉を繰り返してしまう。
付き合う…？私と？白岩さんが？どうして？
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瑠姫｢そ。俺は君に落とされるか、落とされないか。君は本当のシンデレラになれるのか、なれないのか。面白そうじゃない？」
｢…そ、そんな…っ、人のことをおもちゃみたいに…」
瑠姫｢おもちゃなんて人聞きの悪いこと言わないよ？今からAちゃんは俺の彼女だもん」
｢だ、誰も了承してない…」
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瑠姫｢…とりあえず、これ。俺の連絡先。じゃあーー…明日の夜にでも会おっか」
｢…は？！」
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白岩さんが私の携帯を取って、LINEを開くと自分の携帯を隣に持ってくる。
返ってきた携帯の画面には、｢白岩瑠姫｣の文字。
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なに、なんでこうなってんの。訳が分からない。
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瑠姫｢…楽しみにしてるよ、A」
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白岩さんの口が、私の名前を呼ぶ。
何故だろう。いつかは願ったことじゃないか。
あの人のシンデレラになりたいなんて、本気で思ってたじゃないか。
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なのに、今となっては状況が把握出来ないのはもちろん。訳が分からない。思考が追いつかない。
付き合うだ？落としてみなよ？楽しみにしてる？
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私は今きっと。
あの人の手の中でころころ、と転がされてる。
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作者名：カスミ | 作成日時：2022年6月8日 23時
