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貴方は驚いていました。それも当然だけれど。

――――――――――――――――――――――――

「ねぇ。」


いつも通りの帰り道。私より遥かに背の高い彼を見上げて言う。

「んー?」

彼はいつもの笑顔で笑う。私も釣られて微笑む。




微笑みを浮かべるような内容でもないのに。


「……別れよう?」

「……は? 何でだよ。」



「……別れよう、鉄朗。」

苛立った彼には気づかないふりをし、重ねて言う。


「だから何でって…………」


「お願いします。……別れよう?」


これで彼はNOと言えない。

この表情の、この声音の私が本気だってことは知っているから。



「……わかった。またな。」

止めるまもなく走っていく。


「ごめんなさい。……『また』は、ないかも、ね……」



明日から、貴方と私は他人同士。



――――――――――――――――――――――――

黒尾side


「…………。何でだよっ!!」


彼女は本気だった。そもそも質の悪い冗談なんか言うタイプじゃない。


「訳わかんね…………」



ケンカをした訳でもない。

最近すれ違っていたわけでもない。




(最近何か考えてるとは思ってたけど…………)



「……明日、聞くか。」

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設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄郎 , シリアス   
作品ジャンル:恋愛
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えま - 舞璃花さん» レス遅れてごめんなさい! 感動して頂けて嬉しいです……ありがとうございます!!! (2017年1月20日 22時) (レス) id: 9535ab89b8 (このIDを非表示/違反報告)
舞璃花(プロフ) - お話とても良かったです!感動して泣いてしまいましたw続編を読むのがとても楽しみです!続編読んできます! (2016年5月28日 12時) (レス) id: 0311422590 (このIDを非表示/違反報告)
えま - DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀`)∩さん» ありがとうございます!!! 続編の方もよろしくです! (2016年4月12日 22時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)
DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀`)∩(プロフ) - 見に来ました! 面白かったのでついでにお気に入り登録もさせていただきます(≧▽≦)((もう続編出てるんですけどね(笑) 続編のほうも評価しにいきますので('ω')ノ (2016年4月12日 19時) (レス) id: 409c42c952 (このIDを非表示/違反報告)
えま - おねむさん» ありがとうございます!! 続編もよろしくお願いしますm(._.)m (2016年4月8日 23時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えま | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年1月5日 1時

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