答え合わせ ページ43
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「好きだよ、Aの事。好きすぎて、今すぐ抱きしめたいくらい」
声にならなかった。
私は今日振られるために此処にきたのに、振られるんじゃなくて告白された？
え？ 亮平君に？
驚きすぎて固まってる私の手に軽く力が加わってハッとする。
「ずっと誤魔化してきた。Aへの気持ち、知ってほしいような気づかないでほしいような」
いつの間にか"ちゃん"付けじゃなくなった事にもドキドキしてる。
亮平君は真っ直ぐ瞳を見つめて、ふわりと優しい笑みを浮かべてる。
「Aは知ってた？ 俺ね実は顔合わせよりもずっと前からAの事知ってたんだよ」
「え、」
それってもしかして図書館？
図書館で私がこっそりと亮平君を見てたこと気づいてたの？
「一昨年の春かな、Aが窓際の席に座ってるのを見かけた。それから時々Aを見掛けるようになって、気づいたら好きになってた」
「う、そ…」
「ほんとだよ。笑」
流石にこんな嘘ついたら怖いでしょって。
「ち、違うのっ。そうじゃなくて…」
亮平君が私を図書館で見つけてくれていた、その事実に胸が痛いくらいにドキドキしてて、嬉しくてジュワッて目頭が熱くなってきた。
「私も、亮平君をずっと見てましたっ」
「え？ ずっと？」
「うんっ、亮平君の斜め前の席に座って。英文の難しそうな本を読んでる亮平君をコソッと見てたの」
「まじかあ……」
呆気にとられたような亮平君。
私たちはお互いが気付いてないと思いながら、ずっとお互いを見てきたことになる。
その真実を知って、次に目が合った時、私たちは声を出して笑った。
「ずっと片想いだと思ってたのにな」
「ふふ、うん、私も」
「A、俺たちには多少障害がある」
急に真面目な表情に変わり、言われる事は予想がつくので私も気を引きしめた。
「義理とは言え俺とAは兄妹だから。まずは父さん達にちゃんと話して受け入れてもらおうって思ってる。そしてAはまだ未成年だから、俺としてはAがちゃんと大人になるまでは手を出すつもりはない」
「っ、」
手を出すつもりって、それはつもりそういう事だよね。
ちょっとガッカリもするけど、亮平君らしいかなとも思って頷いた。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - リナさん» リナさま、最後まで読んでくださりありがとうございました！次の主役はほぼ本編に答え出てますね（笑）モヤッと部分を回収してもらえるように頑張ります！ (2020年11月6日 9時) (
レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さま、最後まで読んでくださりありがとうございました！面白かったと言ってもらえて一安心です。シリーズ物ならではの楽しみ方をしてもらえたらと思い前作までの方々を絡ませてますね（笑）次のお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2020年11月6日 9時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！次の主役はあの人ですか！モヤっとした部分スッキリしますね！楽しみに待ってます！！ (2020年11月5日 2時) (レス) id: 7aedc618bf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - ゆきんこさん、完結おめでとうございます！ホントに面白かったです！しかも、お名前シリーズのあの方たちがこんな繋がりで登場するとは！後半は驚きとニヤニヤ満載でした。ゆきんこさん凄いです！次はあの方のお話ですね。楽しみにしてます！ (2020年11月4日 21時) (レス) id: 59fd607722 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ふさん» 名前シリーズいよいよ阿部氏です！最初から禁断ストーリーとなってるのでラストは……！できる限り毎日更新目指してますので、できない時はお許しください（汗） (2020年10月26日 21時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月20日 10時
