君たちと一緒にON AIR!!!! -2-

第1回！寝たら即帰宅の旅！-5- ページ48

(てつや)

ゆ｢うぉ〜でけぇ〜！！｣

牧場へと降り立ち、目の前に広がる広大な景色と様々な動物に自然と頬が緩む。
ゆめまるがアルパカを見つけた。
怖いというゆめまるをそっちのけでりょうと綾香
はニコニコしながら近寄る。

｢かわいいー！！ふわふわやん。｣

わしが撫でようと手を伸ばせばアルパカが威嚇のためか唾を吐き出した。

｢やばいコイツ！！｣

その唾が俺にかかって臭い臭いってみんなにバカにされるし、俺の手は草かよくわかんない物で汚れて、お茶漬けみたいな状態。

り｢という訳でね、ここは長門牧場という場所です。｣

て｢この距離感結構すごくない？｣

り｢凄い。｣

｢触りたーい！！！｣

て｢可愛いなぁ…どこまで…。｣

簡易的に紐に繋がれてるアルパカを見て犬みたいだねぇって笑いながらアルパカに近寄るも、

て｢うわぁ…なんでそうやって…。｣

触ってやろうと思ったのに手を伸ばせばこっちを向き、今にも唾吐きますよーって顔をしやがる。
綾香が手を伸ばせば頭を下げるくせに、べーすけだコイツは。

虫｢ダメだって仲直りしないと。｣

そう言いながら腰をグイグイ押してくる虫さんに促され背中あたりを撫でるも、わしはきっと嫌われてる。
そんな気しかしやん。

て｢ごわぱか？｣

ゆ｢ごわぱかじゃないでごわすよ。｣

｢ゆめぱか？｣

ゆ｢ゆめぱかでもないでごわす！｣

撫でさせてくれてるので適当に名前をつけてゆめまるをからかっていれば、やっぱりコイツはこっちに向けて唾を吐いてきやがった。

て｢アルパカほど怒らん動物おらんと思ったのに。｣

虫｢ね。優しそうなのに。｣

り｢絶対温厚じゃん、こいつ。｣

｢オレンジ嫌いなんかもよ？｣

なんかわしばっかりやられるのも癪なので、次のターゲットに目星を附け、アルパカを指さす。

て｢虫なら気づかれないかもしれん。｣

虫｢ちっちゃいからね。｣

て｢1回行ってみるでごわす。｣

わしの言葉にノリノリで近づく虫眼鏡。
さわさわと優しく撫でていたのにやはり気に入らないのか首をぐんと虫眼鏡の方へと向ける。
うわーなんて情けない声を出しながらこちらへと戻ってくるおちびさん。

その後も大きい動物が苦手だというゆめまるが触っては怖がり、カメラマンのがっちゃんが近づいては唾を吐きかけられたりと中々近寄れない。

｢どうしたぁ？男は嫌いかぁ？｣

そんな中何故か綾香にだけはアルパカの方から近寄ってきて頭をお腹に擦り寄せ撫でてくれとアピールしやがる。

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