反省しない君 ページ8
り｢そりゃあ、てつやのパーカーだもん。でもまだマシそうなやつ選んだんだよ？｣
｢んー。臭くはないけど、てつやの匂いがする。嫌じゃないけどね。｣
そう言いながら虫さんの隣に座るこの子の髪はまだ全然乾いてなくて、仕方ないなぁっと言いながら俺は洗面所からドライヤーを持って来る。
コンセントを差し込んだあと隣のソファに足を広げて座り綾香を呼んだ。
り｢はい。髪の毛乾かさないおバカさん。おいで。｣
｢おバカさんじゃないけど、りょうが乾かしたそうだからいくわ。｣
足の間に入り床にぺたりと座るこのおバカさんに素直じゃないなぁなんて声をかけながら熱風を当てていく。
虫｢ただのリア充やん。｣
スマホをこちらに向けてくる虫さん。この後Twitterにでも上げるのかなっととりあえず笑顔を向ける。
て｢ふぁああああ。なに？もうみんなきてんの？｣
ドライヤーの音で目を覚ましたのか髪の毛を至る所ぴょこんと跳ねさせたてつやがお腹をかきながらやってきた。
て｢はあああ！？何この状況。｣
虫｢リア充が見せつけてんの。｣
て｢いや、わしのパーカーやん。可愛っ。彼パーカーやん。｣
り｢そこら辺にあったマシそうなやつ選んだんだけどいいでしょ？｣
て｢シャワー浴びたん？ちょ、立って。綾香立って。わしに見せて。写真写真！｣
自分のパーカーを綾香が着てることに気づいたてつやは、あからさまに興奮した様子でソワソワとスマホをポケットから取り出して、立ち上がるように急かす。
｢絶対いや。てつやまじできもいやん。｣
そんないつものように欲望に忠実な我らがリーダーを、眉間に皺を寄せ睨みつける綾香は心底嫌そうで後ろでふふっと笑えば、何さっとこっちまで睨まれた。
と｢ごめん。遅れた。｣
そんなタイミングでやってくるとしみつ。
と｢はぁぁ？！なんでてつやのパーカー着てるん？｣
どうしてここの2人はこうも反応が似てるんだろうか。としみつが声をあげれば、それこそ耐えられずに、虫さんと綾香が吹き出すものだから俺もつられて笑みをこぼす。
り｢おバカさんだから傘もってきてないの。びしょ濡れだったからシャワー浴びさせた。｣
と｢うわ。ばかげぇ。今日俺車やったのに。連絡しろよ。｣
｢行けると思ったのー！｣
虫｢いっつもそう言ってんじゃんw｣
みんなにからかわれて少し不貞腐れ気味なこの子の頭をポンポンっと撫でてやり、乾いたよっと言えば嬉しそうにありがとうって返ってくる。
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良雅(プロフ) - ここさん» ここさん初めまして！コメントありがとうございます。見落としてしまい申し訳ありません。そしてもったいないお言葉ありがとうございます!!そう言っていただけると凄い嬉しいです！リクエストとかも受け付けてますのでありましたらお気軽にどうぞ☆ (2019年1月8日 18時) (
レス) id: b00c9ae45c (このIDを非表示/違反報告)
ここ - はじめまして!!すごく面白くて東海オンエアさんの特徴捉えててすごいなと思ってます!!更新楽しみにしてます!!これからも頑張ってください!! (2018年12月18日 18時) (レス) id: 4a3e5f9889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ryo | 作成日時：2018年10月9日 19時
