3話 【6年前】 ページ7
―ガラ…ガラ…ガラ…。
先程まで静かだった病院内は、今では騒がしさを物語っている。ストレッチャーに乗せられ酸素マスクをつけられたAが看護師達によって処置室に運ばれる最中だった。
看「Aちゃんー！分かるー！」
看護師は、必死に呼びかけるがAは呼びかけにぐったりとしたまま答えない。連絡を受けて駆け付けた悠人先生が驚いた表情で言葉を発した。
先「Aちゃんは、今日の朝の検診で数値がかなり悪かったから外に出ない様、見張るようにと伝えてあっただろ！？」
看「すいません…。他の患者さんのコールに呼ばれてしまってすぐ戻ったのですがその隙に抜け出したみたいで…涼介君がAちゃんが倒れてると教えてくれて…」
看護師は、焦った様子で先生に説明した。悠人先生はハッとした表情で看護師に尋ねた。
先「…涼介が？それで涼介は？」
看「Aちゃんのそばにいるとさっきまで頑なに言い張った状態だったのですが、涼介くんの体も透析をしなければ危ない状態だったので説得し今は透析受けています」
先「そうか。急いでAちゃんを処置室に運ぶぞ」
看「はい」
Aは、処置室に運ばれ先生の指示でたくさんの点滴や機械をつけられた。Aの体につけられた心電図は危険な状態を示すアラームが処置室内に鳴り響いていた。
先「Aちゃん！！しっかり！」
Aは、先生の手で心臓マッサージを施されていた。先生の必死な思いが伝わったのか先程まで危険な状態を示していた心電図はピッ…ピッと一定の音を刻み始めた。
先「Aちゃん…。本当に良かった…」
なんとか命をつなぎとめる事ができたとはいえAの体は、まだ予断を許さない状況である為、集中治療室へと運ばれていった。
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優菜(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えるととても嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ今実生活の方が忙しく更新出来ていませんが構想は出来てるので空いてる時間見つけて更新します(^-^)これからも読んで頂けると嬉しいです。 (2017年2月4日 21時) (
レス) id: b2182f4c06 (このIDを非表示/違反報告)
ハルル - この小説を読んでみてとても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2017年2月4日 19時) (レス) id: 4e10d5168c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優菜 | 作成日時：2017年1月11日 10時
