10話 【中学2年生】 ページ18
学校に到着した私達は、二階にある教室に向かう為に階段を昇っていた。
涼「A大丈夫か？」
貴「大袈裟だなぁ。これくらい大丈夫だよ」
過保護に心配をしてくれる涼介に少し嬉しさを感じながら私は答えた。階段を昇り終え、二階の廊下をまっすぐ歩くと最奥に教室が見えてきた。教室に入ると、すぐにクラスの女子達が涼介の周りに集まり始めた。休学前からこの光景は見て分かっていた私は瞬時に隙間から脱出し自分の席に座ろうとすると違和感に気付いた。
貴「(あれ？私の席ここじゃなかったっけな？)」
自分の席だと思った所に、クラスの男子が座っている。休んでいる間に席替えをしたんだろうなという事はすぐに予想がついたが、まだ登校してない人もいて空席がたくさんあり席が分からない私は元の席に座っている男子に声をかけた。
貴「ごめん。新しい私の席教えてもらってもいいかなぁ？」
男「あっ、神崎さん！…えーっと…神崎さんの席は…窓側の後ろの席ですぅ」
言い終えると何やら顔を真っ赤にしながら席を離れていった。私が声をかけた男子が他の男子に囲まれている。いいなぁとかずるいとかの単語が横を通る時に聞こえたが、私は気にも留めず自分の席についた。しばらくぼーっとしていると後ろから誰かが抱きついてきた。
貴「柚葉…私が復学する度に抱きついてくるのやめない？」
柚「えーっ。だってAが復学してくれてすっごい嬉しいんだもん」
ーこの子が、鶴峰柚葉。小学校からの付き合いで私が休んでた分のノートを率先して取ってくれたり、お見舞いにも欠かさず来てくれたりしてくれる私にとって大切な親友なんだ。いつも私に何かある度に抱きついてきたりベタベタしてくるんだけど柚葉が私の事を思ってやってる事だって分かってるからああは言ったけど別に嫌ではないんだけどね。
柚「ところで涼介君は？」
貴「前で女の子に囲まれてるよ？」
私が落ち着いた表情で指をさしながら言うと、柚葉はため息をつきながら前に歩いて行った。たむろう女子達をもろともせずにかき分けていく姿に私は驚きながら後を追いかけた。
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★字数オーバーなので次いきます。
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優菜(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えるととても嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ今実生活の方が忙しく更新出来ていませんが構想は出来てるので空いてる時間見つけて更新します(^-^)これからも読んで頂けると嬉しいです。 (2017年2月4日 21時) (
レス) id: b2182f4c06 (このIDを非表示/違反報告)
ハルル - この小説を読んでみてとても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2017年2月4日 19時) (レス) id: 4e10d5168c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優菜 | 作成日時：2017年1月11日 10時
