ユッピン♪が書くあやかし緋扇小説 Part2

第67話 ページ25

ﾎﾟｩ…

光の粒は霊の頭に灯る。

だんだんと霊の顔はやすらかになっていく。

「ｱｧ…ﾔｯﾄ…ﾐﾝﾅﾉﾄｺﾛﾆｲｹﾙ…」

さっきと違い、美しい声。

気づくと霊は笑顔であたしたちを見ていた。

ロングヘアのとても…美しい人。

「ｱﾘｶﾞﾄｳ……」

さっきまでいた霊は姿を消した。

陵の扇をしまう姿を見て、ほっと胸をなでおろす。

良かった…。

「平気ですか？」

「あ…うん」

目を合わすのが耐えられなくなって。

あたしはすぐにそらした。

…素直になれたらいいのに。

その時あたしは、あることに気づく。

…エレベーターは、止まったまんま。

いつ、動くのだろうか…？

「Aさん」

「うん？」

「気づきましたか？」

「…うん」

陵の重いため息が、エレベーター内に虚しく響いた。

あたしの額から一粒の汗が流れ出る。

「…どうしましょう？」

苦笑いをする陵を、あたしは真っ青な顔で見つめていた。

第68話→←第66話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す