警察官の私とお手本 ページ42
Aside
「私、そんな大したものじゃないよ?ただ私は皆が大切だと思っただけ」
降谷「大切?」
「そう。最初は零と陣平には露骨に嫌われてて、私も怖いなぁって思ってた」
降谷「……それはすまん、」
「ふふっ。でもね?あの時、真っ先に零達が来てくれた。それがすっごく嬉しかったし、皆と…私が憧れた警察官のお手本みたいな皆と一緒に居たいって思った」
降谷「警察官の、手本……?」
「そう!真が通ってて、キラキラ輝いてて、“かっこいい”って思ったの!まるで……私が憧れたお父さんみたいだった」
私がそう言ったら、零は何故かフッと笑った。
「え?なに?」
降谷「いや…俺達からしたら、お前もそう見えるぞ?」
「えっ、」
降谷「正義感が強くて、人のことを一番に考えて……俺達にはお前も十分輝いてるよ」
「……そっかぁ、」
私はそう言って近くにあるブランコに腰掛けた。
「ねぇ、零!それってさ、私達にとっては一番嬉しいことじゃないっ?」
降谷「フッ、ああ、そうだな」
「ふふっ、」
零はそう言うと私の隣のブランコに腰掛けた。
「私ね…もう誰も失いたくない」
降谷「……ああ、」
「だから……」
そう言って私はブランコを漕いで、跳んだ。
「私、もっと強くなりたいの。体も心も」
そして私はあの時みたいに後ろを振り向いて、ニッと笑った。
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ルーナ(プロフ) - とても面白くて、大好きです。映画のお話を見たいです。 (11月4日 23時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
季 - 面白いです! 頑張ってください。 (7月30日 10時) (レス) @page2 id: 20f0d382e7 (このIDを非表示/違反報告)
スガ - りつこさん» コメントありがとうございます!諸伏君ですね!承りました! (2021年5月20日 23時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
りつこ(プロフ) - コメント失礼します!ヒロミツ夢なかなかないのでヒロミツオチ希望です><更新楽しみです! (2021年5月19日 1時) (レス) id: 80123f800e (このIDを非表示/違反報告)
スガ - コメントありがとうございます!諸伏君ですね!了解致しました! (2021年5月13日 17時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
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