『魔法』 ページ4
『魔法』
それは零から一を生み出すための手段であり、その用途は多岐にわたる。だが...やはりと言うべきか。どんな行為にも代償が必要なように、今や生活の要となっている魔法にもリスクは存在する。
それが『魔物』だ。
太古の時代に魔法と言うものを見付けた時から、今この瞬間さえも数千数億と世界中で使われている。
しかし、「魔法を使用する」という行為はどうにも自然の生態系に関わるらしく、その突然変異として生まれてきたものを総称して『魔物』と呼ぶ。
魔物の
そして、そんな異形の者達を使役し、我々から世界を掠め取ろうとしている異形の王。
それを私たちは───『魔王』と呼ぶのだ。
△▼
中々に賑やかな王宮の大広間。しかも集まっているのは国の主要人物ばかりという豪華なメンバー。
俺はライスドさんと後ろの方でその光景にただただ圧倒されていた。
「何て言うか...凄い、ですね」
「ん?A君は初めてだっけ?『集会』に来るのは」
『集会』とか呼ばれているのか...
いや、人数はそれほどいないんだ。多分...30人くらいしかいないはずだ。それでも、なんというか、こう。“覇気”が違うのだ。
「そりゃあ、そうだよ。王様が僕らを集めるくらいだから、ただ事ではないよね」
「そうです、よね...」
「普通の貴族なら、どんな儲け話かと飛び付くよ」
多分、あれが国王だ。
『アレクロイド・フィリアス・ロード』
『フィリアス王国』の現国王にして、『最高の軍神』とも呼ばれ、王子時代は最前線に立ったこともあるという中々の
ざわめきの一切が止まり、場を静寂が支配する。視線が一斉に国王に向く。
「──諸君、これから話すことはこの国の最重要機密だ。その事をよく理解して聞くように」
最重要機密...その言葉の重みくらいは、新人公爵の俺にも分かる。
いったい何を...?
「いいか、余の国のは........」
そこで言葉を切り、間を開ける。
そして──本当にとんでもないことを言いやがった。
「勇者召還に成功した!」
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haru(プロフ) - 面白いです! (2021年6月30日 9時) (レス) id: 6cf492dda0 (このIDを非表示/違反報告)
悠佳(プロフ) - Noraさん» 褒めていただき光栄です!いつも女の子しか描いていないので、うまく描けるかわからなかったのです〜(汗) (2018年11月22日 19時) (レス) id: 378e9b06a8 (このIDを非表示/違反報告)
Nora(プロフ) - 悠佳さん» 拝見させて頂きました。とても綺麗で、思わずみとれてしまう絵でした!本当にありがとうございます。これからも頑張ってください、応援しています。 (2018年11月22日 19時) (レス) id: e36332a8d8 (このIDを非表示/違反報告)
悠佳(プロフ) - こんにちは!イメ画出来たのですが、いかがでしょう? (2018年11月22日 18時) (レス) id: 378e9b06a8 (このIDを非表示/違反報告)
Nora(プロフ) - ゆうりん@アニメ厨さん» レスが遅くなり申し訳ありません。(忘れてたなんて言えない...)作品の方、読ませて頂きました。適格なアドバイス、ありがとうございます。これから、いっそう邁進いたしますので、応援のほどをよろしくお願いします。 (2018年8月21日 12時) (レス) id: e36332a8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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