ひと夏の長さより...【Tk×In】 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:10,795 hit

夏のはじまりページ2

七月も中旬

少し外に出ると太陽に照らされ、

汗が滲んでくる暑さにもなってきた。

こんな暑さだからこそ、

世間の家族は海に行ったり、

プールに行ったりするのだろう。

俺も、海は好きだけど俺が好きなのは夜の海だから

昼間は家でゴロゴロしながらテレビを見るのが好き

雄也「やっぱこの番組おもしれー！！」

一人でそんな声を上げながらお昼にやっている生放送バラエティー番組を見るのが一つの俺の楽しみ。

ちなみに、仕事は内職をやっているから外に出ることはあまりない。

まぁ海に行くくらいだな。

クーラーがかかったとても涼しい部屋で一人。

そんな考え事をしていると突然家の中にインターホンが鳴り響く

髙「え、誰？いい所なのに…」

そんな悪態をつきながらも、一旦テレビを消して玄関の方へと足を進める

そして少し玄関の前で立ち止まり、一生懸命笑顔を作る。

髙「はーい」

できるだけ明るい声でそう言い、玄関の扉を開ける。

「あ！あの…」

そこに立っていた人は俺が扉を開けた途端嬉しそうな表情になり、パッと顔を上げたかと思いきやすぐに切なそうな表情に戻り、少し俯き気味になる。

髙「え、あの…」

「あ、あの！俺… ホームレスなんです。」