潜入３２日目 ページ36
・
「・・・うおっ」
私は、また何処かの壁から出て来たらしかった。
今の現象は理解不能過ぎるけど、ここが既にあの世界では無く、江戸であるという事は匂いで分かる。
久々の子の香りが懐かしい。
なんて言ってる場合でもない。
「凄い船・・・」
出てきた壁の、目の前に会ったのは立派な船。
ここは何処かの港らしい。
その時、夜の閑静な港には似合わない銃声が響いた。
ガガガガガ・・・・
「ぎゃあぁぁぁ・・・」
そしてその後にはいくつもの人の声。
「『何か』起こってるらしいな〜。行ってみるか」
＊＊＊
何とか見つからずに船内に潜り込めた。
見つかったら倒せばいいんだけど。
ブラブラと船内を探索するうち、見ていて気持ち悪くなるほどの回線やコードだらけの部屋を見つけた。
そこには沢山のガラスに入った剣が並んでいる。
「何、これ・・・剣・・・？」
不審に思って触れようとした時、また懐かしい匂いが鼻を掠める。
「クククッ、誰かと思えば・・・懐かしい顔ぶれじゃねェか」
急いで振り返ったけれど、少し遅かった。
「ぐっ・・・！！」
慌てて防御しようにも、既に腹を少し斬られてしまった。
私は素早くその斬った相手から離れ、体勢を立て直す。
「流石の反射神経だなァ、羨ましいよ全く」
「心にも思って無い事をよくもまぁつらつらと並べられるね〜、晋助」
そして、腹を抑えつつ、晋助を睨む。
晋助は全く意に介した様子もない。
「さっきのじゃじゃ馬姫といいお前といい、今日は侵入者がわんさか来るねェ。捕まえちまえば意味ねーが」
「たった一撃くらわせたくらいで私を倒した気になってるの？私、そんなに弱くないよ」
「・・・それが、倒せるんだなこれが。ククッ」
晋助が、喉を愉快そうに鳴らした瞬間私は膝から崩れ落ちる。
体に力が入らない。
「こんな部屋でてめーとドンパチやるつもりはねーんだよ。ただの睡眠剤だ。安心しな」
そんな晋助の声を最後に私の意識は途絶えた。
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ろくんろーる(プロフ) - すごい…面白かったです… (2018年9月2日 11時) (
レス) id: c8347b21ff (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - れれれのレンジャーさん» コメントありがとうございます！確かに間違えてますね……やってはいけないミスを…すみません。修正しておきます。 (2017年11月3日 11時) (レス) id: 1bcf45e3df (このIDを非表示/違反報告)
れれれのレンジャー - 轟君の個性は、右手で氷 左手で炎ですよ！ (2017年11月3日 1時) (レス) id: 5401d288b8 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - コメントありがとうございます！( ；∀；)わかりました、1重視の方向で考えていきますね！ (2017年6月30日 17時) (レス) id: 1bcf45e3df (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - いつも見てます！ 個人的には1が良いです^^更新頑張ってください (2017年6月30日 5時) (レス) id: dd013e4398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2017年5月1日 18時
