潜入３０日目 ページ34
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「・・・私、そのエンデヴァ−がどんな奴なのか知らないし、轟は今までその事で辛い思いしてたのかもしれないけどさ、少なくとも私は『ナンバー２の息子の轟』だと思って見た事なんて一度もない。
『普通にヒーローを志す轟』だと思ってたし、これからもそれは変わらないよ」
私は親の事なんて知らない。
いや、正直に言えば知ってはいるけどあいつ等が親だったなんて認めたくないだけだ。
端的に言えば、轟と考え方は同じなのだ。
「そう、か・・・そういう人間が一人でもいるってのは良いもんだな」
言って、轟は柔らかく微笑んだ。
不覚にもカッコいい、なんて思ったのは忘れよう。
「あ、でも一つだけ。初めて会った時から思ってたんだけど」
何の事かと首を傾げる轟。
自分であんだけ言っといて分かってないらしい。
「私の事水鬼って呼ぶのやめてよね」
ずっと言いたかったのに何だかんだタイミングを見失って言えないでいた。
「ああ、その話か・・・何故、呼ばれるのが嫌なんだ？」
「ええっとね・・・」
今このタイミングでそれ聞く！？
というかまさか本名じゃないなんて言えない。
「俺は話したぞ。お前も話すのが筋だろ」
「ぐっ・・・」
言わなければ良かった。
まぁこっちはそこまで秘密にしてるわけでもないけどさ・・・。
「水鬼。遥か昔のご先祖が、戦場で水色の髪を振り乱して暴れてたのにちなんで付いたのがこの苗字。そんな由来の苗字なんて呼ばれたくないもの」
もちろんこれはご先祖様の話ではなく、紛れもない私の話。
理由は嘘をついてはいない。
「なるほどな、理由は分かった。・・・そろそろ教室に戻るか」
「うん、そだね」
お互い、一つ(私は微妙だけど)秘密を明かした昼休み。
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ろくんろーる(プロフ) - すごい…面白かったです… (2018年9月2日 11時) (
レス) id: c8347b21ff (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - れれれのレンジャーさん» コメントありがとうございます！確かに間違えてますね……やってはいけないミスを…すみません。修正しておきます。 (2017年11月3日 11時) (レス) id: 1bcf45e3df (このIDを非表示/違反報告)
れれれのレンジャー - 轟君の個性は、右手で氷 左手で炎ですよ！ (2017年11月3日 1時) (レス) id: 5401d288b8 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - コメントありがとうございます！( ；∀；)わかりました、1重視の方向で考えていきますね！ (2017年6月30日 17時) (レス) id: 1bcf45e3df (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - いつも見てます！ 個人的には1が良いです^^更新頑張ってください (2017年6月30日 5時) (レス) id: dd013e4398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2017年5月1日 18時
