潜入２０８日目 ページ37
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「随分上からだな、河上万斉。…それと、勝手にバラすなよ」
「ああ、これは失敬した。しかし、与えたところで痛くも痒くもない情報ばかりでござるよ」
別に、ブチ切れて殴りかかりそう、という雰囲気では決して無い。けれど、明らかに怒気が込められたそんな言葉を受けてもなお、万斉さんは、飄々とした態度を崩さなかった。
それに更にイラついたのか、死柄木は声を荒げる。
「そういう事じゃ…「その詫びに、良い事を教えるでござる」
万斉さんは、そんな死柄木の言葉を遮って、何故か私の方を見た。…彼から一瞬、醸し出された危険な殺気。ーーそれに気づいた瞬間。
「…っぐぁ……！」
「ちょこまかと動き回る鬼は…足を封じるのが一番でござる」
足の甲を、貫かれた。
…それも両足。これでは、歩くどころか立つことすらままならない。
万斉さんは、血の滴る刀を鞘に納め、私に背を向けた。
「…さてと。拙者の今回の仕事は是まで。そろそろ戻って報告に行かねばならん」
死柄木は、「チッ」と舌打ちをしてから、黒霧に帰すように指示を出した。
「では…水鬼。次会うときは、同じ志である事を願っているでござるよ」
万斉さんはそう言って、ワープゲートの中に、消えていった。何か言ってやろうかと思ったけど、そういう場合でも無さそうだ。
突然シンとしたバー。死柄木が、その沈黙を破った。
「……まあ、確かに。この女に邪魔されちゃあ困るしな。そのまま其処で転がっとけ」
「…じゃあ一つ聞かせてよ。晋助たちと組む事を誘って来たあの“二人組”、何者？」
死柄木が、目を見開いた。何故知って居るのか、とでも言いたげな顔だ。
正直答えてくれる可能性は限りなく低い。だけど、今を逃せば、彼奴らの情報を手に入れることが出来なくなってしまうかもしれない。
江戸とこの世界を守るためにも、聞いておくべき事だった。
依然、痛みは引かないし、血は流れているけど、この程度ならどうってことは無い。
「……詳しくは知らない。いきなりやって来て、お前を拐えと言われただけだ」
…答えてくれるのか。意外だ。
「勘違いはするなよ。俺が彼奴らの事をよく思ってないからお前に漏らした」
「…ふぅん」
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デイナン(プロフ) - 陽奈さん» ありがとうございます!! (2018年4月18日 22時) (
レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - raccoonさん» リクエストありがとうございます！是非是非書かせて下さい！頑張らせていただきます！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: a162f0b6f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - デイナンさん» ありがとうございます！了解です！頑張りますね！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: a162f0b6f3 (このIDを非表示/違反報告)
raccoon(プロフ) - 上鳴峰田らへんのおちゃらけ組が夢主のお菓子を食べちゃった時の夢主の反応が見てみたいです！できればでいいので、お願いします。 (2018年4月18日 21時) (レス) id: 315772e868 (このIDを非表示/違反報告)
デイナン(プロフ) - えっと…銀さんとか総悟含めた真選組がいいですね。それより多くしても全然大丈夫ですよ!! (2018年4月18日 21時) (レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2018年2月4日 14時
