潜入１７４日目 ページ3
・
「…しんせんぐみ、か」
「そ。ちなみに総悟はここで働いてんの」
「なるほど…警察関係者ってのはこの事か」
現在、真選組屯所前。
轟の言葉を聞きながら、そういやそんな言い訳もしたなぁ、なんて思い起こそうとしたら。
「…あれ、Aちゃんじゃないですか！こっち来て大丈夫なんですか？」
「……おかしいな、目がおかしくなったのかな。山崎がいる」
そう、駆け寄って来たのはザキヤマ…じゃなかった山崎。
コイツは確か、この前の騒動で死んだとか言ってなかったっけ？
「おかしくないです！つーか、死んでないですから俺!!犬のついでに葬式されてましたけどね！」
「あれま」
結局、山崎はいつでも苦労しているらしい。
…って、ジミーくんと話してる場合じゃなかった。
ちゃっちゃとトシに説明しないと…ってトシいるの？
「山崎。トシに会いたいんだけど、いる？」
「ああ、いますよ。つい最近謹慎処分が解けたところです。案内しましょうか？」
「うんよろしく〜。轟、行こう」
「あ、ああ…」
やっぱ戸惑ってるみたい。
いきなり知らない世界に行って、すぐに慣れちゃう奴は中々いない。
私はそっちだったけどね。
「副長！副長にお客さんです」
「客だァ？誰だよ」
スパーン
「お久しぶり〜ってんでもないかな、トシ」
「……」
勝手に襖を勢いよく開けて、華麗にウインクかまして見たら心底嫌そうな顔で見られた。
…ちょっと酷くない？
数秒固まっていたトシは呆れたようにため息をつき、改めて私を見る。
「……？其奴ァ…」
そしてようやく、私の後ろにいる轟の存在に気が付いたらしかった。
普段は鋭く細められた瞳が大きく見開かれる。
…さすがは鬼の副長。
すぐに何処の奴なのか、分かったみたい。
「…どういう事だ」
「それを説明しに来たんだってば」
「…ったく、オイ山崎。ここには誰も近づけんなよ」
「了解です、副長！」
それを私たちへの了承の合図だと勝手に見なし、轟を部屋に入れてから襖を閉めた。
そして畳の上に座り、トシに向き直る。
「同じクラスの轟焦凍くん」
「…どうも」
「いや、そうじゃねェだろ!!テメェも『どうも』じゃねェんだよ！」
せっかく紹介してあげたのに、トシはなぜかキレた。
いやでも轟もノってくれるとは思わなかったかも。
とにかく、話が進みそうに無いので仕方なく、私はちゃんと事情を説明し始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
デイナン(プロフ) - 陽奈さん» ありがとうございます!! (2018年4月18日 22時) (
レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - raccoonさん» リクエストありがとうございます！是非是非書かせて下さい！頑張らせていただきます！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: a162f0b6f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - デイナンさん» ありがとうございます！了解です！頑張りますね！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: a162f0b6f3 (このIDを非表示/違反報告)
raccoon(プロフ) - 上鳴峰田らへんのおちゃらけ組が夢主のお菓子を食べちゃった時の夢主の反応が見てみたいです！できればでいいので、お願いします。 (2018年4月18日 21時) (レス) id: 315772e868 (このIDを非表示/違反報告)
デイナン(プロフ) - えっと…銀さんとか総悟含めた真選組がいいですね。それより多くしても全然大丈夫ですよ!! (2018年4月18日 21時) (レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2018年2月4日 14時
