潜入１９０日目 ページ19
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二日目の夜も、特に何もなく更けていった。
先生たちは遅くまで色々会議していたらしく、朝会った総悟はとても眠たそうにしていた。
…で、三日目昼。
続・個性を伸ばす訓練!!
「太陽…あっつ……」
ピクシーボブの個性でなるべく陽の光が当たらないようにしてもらったものの、やはり夜兎には厳しいものがある。
まあ補習組の方も相当みたいだけれど。
「何をするにも原点を常に意識しとけ。向上ってのはそういうもんだ。何の為に汗かいて、何の為にこうしてグチグチ言われるか、常に頭に置いておけ」
相澤先生のそんな言葉に、私はふっと『原点』を振り返ってみる。
どうやら緑谷も原点を考えていたらしく、オールマイトの話をしていた。
「(私の…原点)」
私はヒーローになろうと思ってここに来た訳ではない。
きっかけは、今から考えれば本当に小さな喧嘩。
あれが無ければ、ヒーローという職業の存在を知ることも、皆に、轟に会う事もなかった。
最初は無難に任務を遂行して、銀時を困らせようとしていただけだったけど…いつの間にか雄英は私にとってもう一つの居場所になっていたのかもしれない。
「(だけど…)」
だけど。いや、だからこそ思う。
私は本当にここで一緒に過ごしていていいのか、って。
轟も緑谷も…皆、本気でヒーローになりたくて頑張っているのに、努力しているのに。
大して興味もなかった私が、一緒にその道を走っていていいのか。
「(……分かんないや)」
だって、居心地がいいから。
すぐに江戸に戻って普通に万事屋やれって今言われても、きっと私は戻らない。
…まだ、しばらくは。
皆と、このままでいたい。
「ねこねこねこ…それより皆！今日の晩はねぇ…クラス対抗肝試しを決行するよ！しっかり訓練した後はしっかり楽しいことがある！ザ！アメとムチ！」
ピクシーボブのそんな浮かれたような弾んだ声で、私は我に帰る。
すかさず虎から「ボーっとしてんなァ！」と拳が入る。
「イエッサァ！」
と、声を張り上げつつ、すっと立ち上がった。
ーー肝試し、か。
「というわけで今は全力で励むのだぁ!!!」
「イエッサァ!!!」
……おかしなことには、なりませんように。
だけど、私の願望は辛くも打ち砕かれることになる。
幾つもの爪痕を残して。
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デイナン(プロフ) - 陽奈さん» ありがとうございます!! (2018年4月18日 22時) (
レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - raccoonさん» リクエストありがとうございます！是非是非書かせて下さい！頑張らせていただきます！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: a162f0b6f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - デイナンさん» ありがとうございます！了解です！頑張りますね！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: a162f0b6f3 (このIDを非表示/違反報告)
raccoon(プロフ) - 上鳴峰田らへんのおちゃらけ組が夢主のお菓子を食べちゃった時の夢主の反応が見てみたいです！できればでいいので、お願いします。 (2018年4月18日 21時) (レス) id: 315772e868 (このIDを非表示/違反報告)
デイナン(プロフ) - えっと…銀さんとか総悟含めた真選組がいいですね。それより多くしても全然大丈夫ですよ!! (2018年4月18日 21時) (レス) id: a9b80007cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2018年2月4日 14時
