潜入２２３日目 ページ6
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「……どうした、って何が〜？普通に誘拐されて、戻ってきただけだけど」
轟には全て見抜かれていると分かっていながら、私は真正面からトボけてみせる。すると、下で轟がため息をつくのが聞こえた。
そんなに呆れなくってもいいのに。
「…わかってるだろ。お前、ずっと変だったぞ。緑谷たちの前で、気を遣って嘘を吐く素振りすら見せなかったしな」
「…だって」
ーーだって、気を遣うのも面倒だったんだもん。
そう言いかけて、やめた。何て子供みたいなことを言おうとしているのかと、気付いたからである。
ふぅ、と心を落ち着けるため深呼吸。
…正直、私の中でもう方針は決まっている。これから私はどうすべきなのか、もう決めたのだ。
あと必要なのは、少しの勇気。
「……どうしたって言うかね。改めて恐ろしくなったんだ。ヒーローってものが。仮とはいえ私が目指そうとしていたのは、あんなものだったんだって」
USJでの戦いを見て、ヒーローを分かったつもりでいて、体育祭や職場体験に臨んだけれど、実は何も分かっちゃいなかった。
ヒーローは守るものが沢山あって、だからこそ強い。プレッシャーを力に変えて戦える。強くなれる。
「…私には多分、まだその覚悟が無かったんだ。様々な重圧を受けても笑っていられる、その覚悟が」
声が少しだけ震えた。
自分に無いものを人に告白するのは、弱さを曝け出しているようで、好まない。でも、轟なら、受け止めてくれる。
…そう、信じているから、まだこの先を、言うことができるのだ。
「ーー轟、私…」
それでも一瞬躊躇ってしまう。
そこで思い出したのは期末試験の直前の、保健室でのやり取り。自分の試験が終わったばかりで疲れてるはずなのに、必死で私を励ましてくれた。
ーー大丈夫。
「私……………ヒーローになるよ」
ーー最高の、ヒーローに。
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ユユユ - 頑張ってください！ (2018年12月31日 23時) (
レス) id: 565f07b5a9 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - 大好きです！ (2018年12月31日 23時) (レス) id: 565f07b5a9 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん(プロフ) - これからも頑張って下さい！ (2018年9月9日 0時) (レス) id: 7151c9dc13 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - コハクさん» コメントありがとうございます！お気遣いまで本当感謝しかありません。頑張りますので、応援よろしくお願い致します！ (2018年8月19日 14時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - ふぉぉぉ！ついに吉原炎上篇ですね！！すごくドキドキです笑 しかし暑い日が続いているのでお身体に気を付けて、無理せず頑張ってください！！更新楽しみにしております！！ (2018年8月19日 13時) (レス) id: e8820f2209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2018年4月19日 20時
