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大切な話をする時、大ちゃんには蜂蜜と砂糖多めのホットミルク
これを作るのもきっと最後になるってことを考えると泣いてしまうから、できるだけ何も考えずに平常心を保ったまま淹れたてのホットミルクとコーヒーを置いて隣に座った 。
『 は、はなしってなに ... 』
下を向いて小さい声でよく聞き取れなかったのは少し漏れた嗚咽のせい 。
「 .. 大ちゃん、もう我慢しなくていいよ
本当は気付いてるんでしょ ？ 」
『 なんの話 .. ？わかんないよ、しらないっ ... 』
首を振って精一杯の嘘を付く姿でさえ痛々しくて、悪いのは全部俺なのに見ていられなかった 。
「 別れよう 、大ちゃん 」
『 なん、でっ .. いやだっ ...
別れないっ .. いっしょがいい っ、 』
まるで子供が泣いているみたいに大ちゃんが小さく感じて、思わず涙を拭いてあげそうになったけど、その役目も、もう今はできない 。
握られた手を離せなくて、片方の手で泣いている大ちゃんの背中をさすってあげることしかできなかった 。
『 ... おれのことっ、すきじゃなくても
いいからっ .. わかれるなんて、いわないでっ ... 』
大切な人にこんなことを言わせるなんて最低最悪
でも、これだけは違った 。
知念と寝ていても、好きなのは大ちゃんに変わりはなかったってこと 。
俺が言えたことじゃないのは充分にわかってるけど、好きを向けていたのは紛れもなく大ちゃんで、それだけは知っていて欲しかったと思う俺は相当自分勝手だ 。
『 .. 大ちゃん優しいし可愛いし俺よりいい人絶対いるって 』
「 やまだじゃなきゃ、やだ .. しあわせになれない ... 」
俺よりいい人がいる、なんて口だけ
世の中には俺より優しくてかっこいい人なんて数え切れないほどいるだろうけど、大ちゃんは永遠に俺だけのものでいてほしいし
俺以外を知らないでいてほしい 。
『 はなれなきゃ、だめなの .. ？ 』
熱々だったカップの中の飲み物もいつしか冷めて俺たちの姿を表面に写していた 。
牛乳の白とコーヒーの黒
優しい大ちゃんと最低な俺を表しているみたい 。
「 ごめん 。 」
『 ... わかった 』
最後に大ちゃんから塞がれた唇は、涙で濡れていてしょっぱい味がした 。
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朱里(プロフ) - リアルに泣いちゃいました！この小説はとてもいい作品だと思います!!文才がありすぎて!!スゴいです!!これからも応援してます!頑張ってください!! (2016年4月4日 15時) (
レス) id: 5b389bc41a (このIDを非表示/違反報告)
八乙女さき - おーまたまた泣けます！本当にこの小説大好きです！体に気おつけて頑張って下さい！ (2016年3月31日 17時) (レス) id: 8654248d04 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす - 更新はやk…(殴 (2016年3月30日 7時) (レス) id: 5a111eb594 (このIDを非表示/違反報告)
わっほいほい！ - 更新がんばっ！ (2016年3月22日 19時) (レス) id: 5a111eb594 (このIDを非表示/違反報告)
ラピ - 切ない、、、切ないです。 (2016年3月13日 15時) (レス) id: 42261af471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：や ま め ろ*。 | 作成日時：2015年11月29日 13時
