ワスレナグサ ( ym × ar )

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山田と身体を重ねて幸せな浮かれた気分のまま迎えた数日後


その日、朝から山田は仕事で 俺は夜からBESTで飲み会をする予定だった 。



まだ今は午前中で時間もあるから洗濯物をして、朝ごはんの食器も洗い終わして...って主婦同然いつも通り家事をこなした



暫く掃除機かけてなかったから久し振りにやらなきゃ ...



なんか俺本格的に主婦みたいだ



リビングと俺の部屋を掃除して、片付けようとしたその時、ふと山田が「 部屋の掃除機ロボットが動かなくなっちゃった〜」って言っていたことを思い出して、普段あまり入ることのない山田の部屋も今日は特別に掃除してみることにした





掃除機なんてかけなくても相変わらず綺麗で整理整頓された山田の部屋



適当に掃除機で床を撫で回しながら、この前俺たちが使ったベッドを見ると汚れもなにもない真っさらなシーツが敷かれていて、そこで身体を重ねたことなんて感じさせないくらいだった





『 あれ ... ？ 』



ベッドの隣にある出窓には幾つかのフォトフレームが飾られていたんだけど 、全て伏せられていて、元に戻してみると全部俺と山田2人で撮った写真たち 。




.... 窓から入って来る風で倒れちゃっただけだよね



変な予感がしつつもそう自分に言い聞かせて、掃除機をベッドの下に入れた時、掃除機のへッドとなにかがぶつかるような音がしてラグに這うような体制になってベッドの下を覗き込むと奥の方にキラキラした物が落ちているのを見つけた 。




『 んっ .... あとちょっと 、 ... 』



精一杯腕を伸ばしてなんとか取り出せた物と、
タイミングよく俺の足がゴミ箱に当たって床に散らばったゴミ箱の中身






それは、俺が幸せから現実に引き戻されることを知らせるだけだった 。





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