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『 ん、やまだ .. ? 』



「 あ、ごめん 起こした ? 」



今目の前にいるのは誰だろう?
視界がぼやけて、耳に入ってくる声も遠くから聞こえてくるような感覚でよく聞き取れない。
頭はガンガンするし喉は言い表せないような痛みで声だって上手く出せてないのかもしれない 。




「 大ちゃん、ちょっと冷たいからね ? 」



そう言いながら俺の顔を覗き込んで冷えピタを貼ってくれたのは間違いなく伊野ちゃんだ 。




俺の家なのにどうして伊野ちゃんがいるのか、とか
山田はまだ帰って来てないのか とか
考えられる余裕もなくてただただ伊野ちゃんに身を任せていた 。




『 いの、ちゃ ... 』



「 ん ? 」



『 水、のみたい .. 』




ここに来る前に買って来てくれたのか近くにあったビニール袋の中をゴソゴソ漁ってペットボトルを渡してくれた 。




伊野ちゃんの事は好きだけど、こういう時山田ならキャップ開けて渡してくれるし、俺の事も支えて起こしてくれるなって考えても仕方のないことが頭をよぎる 。




「 キッチン使わせてもらって、レトルトだけどお粥作ってあるから
山田ももう少ししたら帰ってくるだろうし
俺は帰るね 。」



そう言ってコートを羽織る伊野ちゃんの腕を咄嗟に引っ張った




『 いのちゃん、かえったら嫌 ... 』




伊野ちゃんの優しさに縋ったのは俺 。
1人でいることの限界を超えたのかもしれない





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朱里(プロフ) - リアルに泣いちゃいました!この小説はとてもいい作品だと思います!!文才がありすぎて!!スゴいです!!これからも応援してます!頑張ってください!! (2016年4月4日 15時) (レス) id: 5b389bc41a (このIDを非表示/違反報告)
八乙女さき - おーまたまた泣けます!本当にこの小説大好きです!体に気おつけて頑張って下さい! (2016年3月31日 17時) (レス) id: 8654248d04 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす - 更新はやk…(殴 (2016年3月30日 7時) (レス) id: 5a111eb594 (このIDを非表示/違反報告)
わっほいほい! - 更新がんばっ! (2016年3月22日 19時) (レス) id: 5a111eb594 (このIDを非表示/違反報告)
ラピ - 切ない、、、切ないです。 (2016年3月13日 15時) (レス) id: 42261af471 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:や ま め ろ*。 | 作成日時:2015年11月29日 13時

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