検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:93,044 hit

ページ7

山田サイド





間接照明無しに寝れなかった俺が、寝ても覚めても真っ暗な世界を生きる。


そんな俺でも、夢の中ではカメラの前で、キレッキレのダンスを披露していた。


ダンスを評価してくれた人達の声が聞こえて。




”山田くん、魅せ方うまいよね”


”自分を分かってるなぁ”




実際、ダンスに関しては努力してきた。


自分を上手く魅せるために、研究だってしたし、他人よりも努力してたって、胸を張って言える。


だからこそHey! Say! JUMPのエースでいられた所もあるし、グループのセールスポイントとしても認知されて来た時。




”山田涼介、交通事故により失明!!”


”「JUMP」はもう不可能!?グループの未来も変える、山田の失明”




そうして自分が、JUMPが大切に磨いてきた持ち味を、自身が潰してしまった罪悪感は、思っていたより大きいらしい。




”ダンスも出来なくなったのかージャニーズでそれは結構厳しいよね”


”色々あって、JUMPは今からが勝負所って感じだったけどなー”




現状と同じく何も見えなくなった途端、当時の厳しい意見が脳内に響き、反射的に体を起こしてみたら、結構動揺してた。




「はぁっ!!、、、っはぁ、はぁっ、、」




枕元のスマホを見つけて、ボタンを長押しし、起動音を聞く。




「今、なんじっ、、」


「”5時47分です”」




もはや聞き慣れた声を聞いてから、湿ったシーツを取って、息を整えつつ、立ち上がる。


たまに片手で壁を確認しながら洗濯物用のカゴにシーツと下着を放り、シャワーを浴びる。


そんな中、頭を洗おうと、ボトルの小さなでこぼこを自然と探している手を、目の前の鏡につく。




「踊れない元エースって、いる意味あんのかよ。」




床に向かって呟いた自分の反響した声が、ドスンと心に落ちる。


頭に当たって弾かれ、床、壁に当たり音を立てるシャワーの音。


それに紛れるように鼻をすする俺だけど、その姿は多分、とても情けない姿だっただろう。


鏡を見ずに済んで良かったと、孤独感を助長させる暗がりに、思う。




━━━━━━

文章多すぎ&更新遅くて申し訳ないです(;▽;)

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
398人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あすみ(プロフ) - ゆでたまごさん» 急いで直させて頂きました…!メンバーを欠けさせるという最低な行為…(・・;)気づけて良かったです、指摘して下さってありがとうございました(T T) (2020年9月6日 0時) (レス) id: d4de4d3e86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - あれ、2回送っちゃてました笑再びすいません← (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - すいません誤字です←岡本さんです失礼しました (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - すいません誤字です←岡本さんです失礼しました (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - あ、あの、、ストレスの3ページ目、岡元さんの台詞の中に高木氏がいないんですけれど‥笑 (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/asumi_ry  
作成日時:2020年2月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。