無理すんなよ、

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有岡サイド





｢吐いてるって、山田大丈夫？｣


｢結構辛そうだけど水は飲めてるから、病院行かせるのもなって感じ。｣


｢そっか。｣


｢大ちゃんも移らないように気をつけなよ？｣


｢薮ちゃんこそ鼻までマスクして？｣


｢先に3人ともリビングに荷物下ろしてきなよ。｣


｢うん。｣




そう声をかけると、黙っていた知念だけ俺の前に残って。




｢仕事終わり次第いのちゃんとゆうてぃーも来るよ。ひかは食材買ってくるって。｣


｢まじか、全員集合？｣


｢大貴が涼介の看病1人で出来る訳ないもんね。｣


｢それは否定できない。｣


｢…僕だって、涼介の力になりたいし。｣


｢普段からお前は山田の支えだよ。｣


｢知ってる。｣




相変わらず素直じゃないな。




｢荷物置いてくる。｣


｢おう。｣




寝室へ戻る。




｢山田、知念と薮ちゃんと雄也来たよ？ひかと裕翔とちゃんも後から来るって。｣




そこで、少し前屈みな姿勢と、ギュッと結ばれた口に気づいて。




｢吐きそう？｣




俺を見上げるけど、応答無し。




｢大貴、洗面器、、涼介っ、｣




知念達が入ってきたかと思うと、




前屈みになって顔面蒼白な山田を見るなり、駆け寄って洗面器を当てる知念。




｢ち、ね、、｣


｢いいよ、吐いて。｣


｢んんっ、、｣




肩を上下させながら我慢する姿を見かねて、薮ちゃんが強めに背中をさする。




｢ケホッ、、おぇっ、ゔぇっ、、、、｣




｢涼介、｣




苦しそうな声と、少量の胃液と、涙。




弱りきってしまった姿は、触れるのを躊躇う程儚く見える。




｢辛いな。大丈夫、菌も出てってるからね。頑張れ。｣




高木の低い声が、みんなを安心させる。




｢ゲホッ、、、おぇっ、、、ケホッ｣




5分程吐き出し続けた後、完全にクッションに寄りかかって脱力し、目を閉じる。




痩せた頬に伝う涙の跡。




｢口ゆすご、気持ち悪いでしょ。｣




｢っ、、、｣




洗面器を持ったまま、ポタポタとベッドにシミを作る知念。




｢あと水分補給。やっぱスポドリがいいか。｣




準備しながら、高木と薮ちゃんに目配せする。




｢知念、それ持っていこっか？｣




雄也の声に、薮ちゃんも立ち上がる。




｢、、ぅん。｣




3人が部屋を出る。




知念は、二人に任せよう。




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昨日文字数不足で…1/31 薮ちゃんおたおめ！！
よっ青春野郎！←
JUMPから30代出ないと思ってました←可愛いおじさんでいて下さい！

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