無理すんなよ、

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高木サイド





朝早めに目が覚めて、ちょうどドライブしてたから、家からの距離で言うとそこそこ遠いけど、早めに着いた。




とりあえず、一人一人あがるより一気にあがった方が手間が少ないかなと思って、グループメールをを開く。




全員集合しそうでびっくりしながら、




yuya.今マンション前に着いたけど、みんなは?




と送ると、少しして、




知念もうすぐ着く

薮くん俺もあと5分くらいかな

光くんおれ食材買ってくから先行っててー




伊野尾くんと裕翔はすぐ既読付かないから、まだ終わってないのかな。




yuya.じゃあ、マンションの前で待ってるね。光くん了解。




と打って、柱に寄りかかりみんなの到着を待った。




数分後、




｢雄也早いなー近くにいたの？｣




と言いながら知念が現れた。




｢うん、ちょっと車でその辺流してたから。｣


｢えー早起き。もう歳だよそれは。｣


｢やめろよまだ29だわ笑｣


｢もうすぐ30だよ、おじさん！笑｣




確かに30はなぁと思いながらもおじさんじゃねぇと否定しようとしたとき、




ブーッ




と震えるスマホを取り出すと、知念が覗き込んでくるから、少し手の位置を下げる。



裕翔あと2誌…やまの看病したいのに…




悔しさが伝わるメッセージ。




｢っはは、｣


｢ゆうてぃーは好きが溢れすぎ笑、｣




サッと俺のスマホを取って何やら打ち込んだ後に返された画面には、




yuya.涼介は僕達がちゃんとみるから、仕事して。




と、ツンツンした言葉が。




あけおめの挨拶した時、


｢知念がオンライン以外でちゃんと山ちゃんと遊べてなくて不満みたい、そんなに山ちゃん今忙しいの？｣


と言ってきた圭人のメッセージを思い出す。




本当の想いは｢涼介は僕達がちゃんとみる｣に含まれてるんだろう。




｢なにニヤニヤしてんのー？｣




｢お、薮くん｣




グループトークを見せる。




｢これ知念が打ったの。｣




｢2人とも涼介のこと大好きだからなぁ笑｣




｢宏太も来たし、行こ。｣




ピンポーン




エントランスのロックを慣れた手つきで抜けた知念を先頭に、扉の前へ。




｢よっ。ごめんね呼び出して。水は飲めてるけど、山田吐いちゃってるからマスク外さないでね。｣




｢｢お邪魔しますー。｣｣




有岡くんに出迎えられて、山田の家に上がった。

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