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A「宮近先輩先にお風呂入って?」
うん、って言って向かうバスルーム。
きちんと畳んであるタオルとスウェット。
あの日を境にAとの関係は変わっていった。
週末になればAの家に通って、泊まる。
一緒にご飯を食べて、テレビを見る。
そして、一緒のベッドに寝るけどそれ以上のことはしない。
付き合っては、ない。
でも。
ゆっくりだけど、着実に。
関係性は進んでると思ってる。
女のA、ではなくて
1人の人間としてのAと。
向き合っていきたいから。
Aにとって、絶対的な信頼。
それを勝ち取るまで我慢しなきゃとは思う。
抱きしめたいけどそれ以上は我慢。
そんな時、閑也の凄さを実感する。
Aと一緒いて手を出さないなんて。
二人の関係が羨ましいと高校時代から常に思ってた。
Aに思われてる海人より、閑也になりたいって思ったこともあった。
Aにとっての閑也はそれだけの存在だと。
けど、閑也のAに対する気持ちは?
ただの幼なじみとは思えない。
なら、なおさら。
派手に色んな男に抱かれるAを近くで見てた閑也はどんな気持ちでいたんだろう。
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作者名:りり。 | 作成日時:2021年6月20日 22時