GUILTY (ページ43)

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考えようにも考えられなくて。

ママの言葉を思い返してみる。

てか付き合えなかったも何も海人先輩から何を言われたとか1回もないけど。

私と同じ気持ちを海人先輩もあの時思ってたのかな？

なんて自分の都合のいいように考えて。

でも結局は奈緒ちゃんと付き合ったじゃん。

誰かがドアの前に来た音がしてノック音。

閑也｢A、開けて？｣

優しい声で名前を呼ぶ閑也。

ドアを開ける。

｢…しず｣

閑也｢…別に我慢しないで泣いてもいいんだよ｣

閑也に抱きついたら優しく抱きしめて頭を撫でてくれて。

｢ねぇっ、なんでっ？？？、戸籍の上では奈緒ちゃんと血は繋がらなくても姉妹なのにっ、戸籍では何も無いのに海人先輩とは血が繋がった兄妹なのっ？｣

涙声になりながら今の思いを閑也にぶつける。

｢結局っ、奈緒ちゃんがっ、海人先輩と付き合っても付き合ってなくてもっ、

私っ、海人先輩とっ、どうにもならない運命だったんだね｣

閑也は何も言わず涙をこぼす私に一晩中寄り添ってくれた。