なにもかも ページ3
顔を歪めた俺を見て、北斗は少し悲しそうな顔をする。
そういえば、北斗は今日はたまに来るダメな日だと高地が言っていた。
「お前大丈夫…じゃないから今日休んでんのか。」
「人の心配より自分の心配しろ。」
今度は、呆れたような、怒っているような、そんな表情を浮かべて俺を見る北斗。
最近の北斗は表情がコロコロ変わる。
ここに来た頃は無愛想で、部屋にずっと引きこもってたのに。
「北斗、お前変わったな。」
「…樹は変わんないね。」
「俺は変われないんだよ。」
「あっそ。どーでもいいけど、自分のことはもっと大事にした方がいいと思うけどね。」
「…なんで？俺が死のうが怪我しようが俺の勝手じゃん。」
「お前、それ本気で言ってる？」
語調が強くなる北斗に思わずだまる。
「2人ともまだー？」
1階からきょもの声が聞こえて、北斗の横を通り過ぎて部屋を出た。
北斗の手は爪がくい込みそうなほど固く握られていたけど、
俺にはこいつの言葉の意味も、こいつがそこまで感情的になっている理由も、全然分からなかった。
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りょう(プロフ) - ST.hkさん» コメントありがとうございます！ (2022年1月13日 21時) (
レス) id: 765e1a1650 (このIDを非表示/違反報告)
ST.hk(プロフ) - 作品拝見させて頂きました。樹くんと北斗くんの絡みのお話が読みたいです。よろしくお願いします。 (2022年1月13日 20時) (レス) id: 716f9c3cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2021年11月30日 5時
