♯ ページ18
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「続いてシェーディングなんですけどシェーディングスティックがないので、1dayアイブロウリキッド、モカブラウンを使って頬骨を強調していきます」
着々と進む東海オンエア流のブルゾンメイク。リキッドアイブロウで右の頬骨の下に引かれた線には謎の落書き感がある。
「大丈夫？ それ松井秀喜のモノマネみたいにならない？」
今日皆の例えが的を得てんのめちゃくちゃ面白いな。としみつが怪訝そうにそう言うからてつやは焦って、さっきファンデーションを塗る時に使ったスポンジを持ち出す。
「ちょっと濃くなったのでハンペンでぼかしていきます」
出た、ハンペン！ 何から何まで斬新だな！
ちなみにここだけの話、私シェーディングスティックは持ってないけど、『パウダー』は持ってる……。
さっきコスメの買い出しに行った時、4人とは別行動でコスメパトロールしたんやけど、ちょうど切らしてたことを思い出してバラエティショップで調達していた。
他にもパウダーアイブロウやアイシャドウ、マスカラ下地やマスカラ、先行販売のアイライナーとハイライター、秋に使いたい色味のネイルポリッシュも購入している。
いくつになってもコスメというものは女心をくすぐるものだ。
「えっと、結果的に言うとボケなかったんですけど……」
だろうね。虫さんの頬にはやたら頬骨を強調する線が2本。どっちかというと松井さんやん。
「まあ、ここからブルゾンさんぽくなっていくでしょう！ 続いてアイライナー！ 今回使うのは、」
そう言っててつやが紹介しているのはブルゾンさんが愛用して話題になった、メイベリンのアイライナーだった。
「それ持ってます！」
「おっ、やっとAと被った！」
漆黒ブラックは使ってないけど、ブラウン系のものを1本持っている。確かピーチブラウンってやつ。
「今持ってるんですけど……」
持ってきたメイクポーチの中から例のぶつを出すと、ガチやん、ととしみつがボソッと呟いた。
「ガチやもん。この色ブラウン系やけどピンクが混じってて、目力強くなるのに柔らかくもなるすごい色なんですよ！
ダークブラウンでも強くなりすぎるって子におすすめ！」
「おおー！」
横でりょうととしみつが、手前でてつやと虫さんが関心したように拍手していた。
ただレビューしただけなんやけどね？
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年4月14日 23時
