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「ご無沙汰してます」
「あらあら、そない丁寧しやんでええのに」
こちらも相変わらずカジュアルで明るいお母さんだ。
「いやいや、どうしても低くなりますよ。僕の緊張すごいですよ？」
「大丈夫、おとんも緊張してんねん。今出かけてんねんけど、おとんが率先して買い物行ってくれんのなかなかないねんで？」
「それな。明日雪降るんちゃうか？」
「おとんって料理は好きやけど買い物行かんし、休みの日は家こもって楽器いじる方が好きやもんな」
「おとんなりに緊張ほぐしに行ってるんちゃう？」
3人は物珍しそうに笑った。
ちょっとだけAの関西のイントネーションが戻ってきた気がする。東海オンエアにいる時も穏やかで安心しきっているけど、実家に帰った彼女はより一層その度合いを増してリラックスしている。
「にしても、姉ちゃんが亮くんと付き合うなんて思いもせんかった」
「そう？ おかんは亮くんとAが両想いなん気づいてたけどな」
もどかしすぎて教えてやりたかったわ、と理絵さんは眉を下げて微笑んだ。
「卒業式の後に亮くん、Aのこと呼び出したやろ？ あの時に察したわ」
そんなこともあったなあ。今じゃ笑い話の1つになれるけど、あの時は正気じゃいられなかった。
好きな子と同じ高校に進学できない。それどころか岡崎から、愛知から出て行ってしまう。
当時はバイトなんてしていない。新幹線で約2時間の距離。大人になって稼げるようになった今は割と身近に感じるけど、中学生高校生には荷が重く遠くに行ってしまう感覚が付きまとった。
「そんでAも亮くんとおりたい、大阪に帰りたくないって泣きつくし。そういうことやん」
「ねえ待って、何でしれっとカミングアウトするん！？」
「あら、口が滑った」
亮くんとおりたいって嬉しいな。言った本人は顔を赤くして理絵さんに悪態をついているけどね。
子供っぽいところも可愛いし、他人から聞くAが語った俺への思いが切実でいじらしく、いい意味でかゆい。
「姉ちゃんって昔からぞっこんやったんか……」
「……っ、そうやわ！ 皆が思うよりも前から亮にぞっこんやわ！！」
手で顔を覆って恥ずかしい、と背くA。バカ可愛い。実家じゃなかったら、家族の前じゃなかったら余裕でキスしてたわ。
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あおやなぎ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！ MIYAVIさんのギターと元の動画を見た時に書きたいと思った自己満です^^; 楽しめていただけたなら嬉しいです(^^) (2019年4月14日 9時) (
レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - MIYAVIさんファンとしてはプチMIYAVI選手権楽しかったです！ (2019年4月12日 23時) (レス) id: b1b76353f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年3月21日 22時
